『アトランティス3』は2002年にWIN用として、エレクトロニックアーツから発売されました。
オリジナルは2001年発売のMYST系ADVで、シリーズ第3弾になります。
MYST以外で、3作も日本語化された同系作品は珍しいのではないでしょうか。
<概要>
ゲームジャンルはMYST系ADVになります。
概要・・・
アルジェリアの砂漠で古代エジプト文明の遺跡を捜す若き考古学者がヒロインのアドベンチャーゲーム。
神秘と危険に満ちたアトランティスの物語という大きな運命が、自分を待ち受けていることを彼女はまだ気づいていない。
時空を越えた冒険へ旅立ち。
それは、近未来のホッガー砂漠に始まり、旧石器時代のシベリア、そしてアラビアンナイトのバグダッドへと、3つの世界の謎を解き明かしたとき、未来への扉は開かれる。
キャラクターとの会話シーンがよりリアルになったほか、全ての場所で360゜自由に視点を移動できるので、太陽を見上げたり、足元を確認するなど、その場所に実際にいるかのような臨場感を体験できる。
音声は全て日本語化。
<感想>
時期にも恵まれていたのかもしれませんが、このシリーズは3作とも日本語化されています。
そのため、この手のゲームとしては、『MYST』に次ぐ知名度があったかもしれませんね。
ちなみに、シリーズ間につながりはありませんので、本作からプレイしても何ら支障はありません。
さて、本作の主人公は、女性の若き考古学者という設定です。
舞台も近未来からの出発となります。
アルジェリアのホッガー砂漠に始まり、旧石器時代のシベリアにアラビアンナイトのバグダッドと、時空を超えた冒険の旅に出かけるのです。
幾つかの世界を冒険するっていうのは、MYST系ADVではお約束的なところではありますね。
さて、初代『アトランティス』といえば、97年の時点で全方向パノラマ360度映像を実現した作品でした。
そのグラフィックのインパクトは絶大で、個人的にも、97年のグラフィックではベストな作品だったと思います。
他方で、グラフィックの絶大なインパクトと相反するかのように、初代のゲーム性はグダグダでした。
初代は世界中でかなり売れたのですが、レビューサイトの中には酷評も見られました。
グラフィックという絶対的な長所と、ゲーム性の低さという短所。
初代は長所も短所も際立った作品だったのです。
じゃあ、本作はどうだったのか?
シリーズも3作目ということもあって、作るのにも慣れてきたのでしょうか。
実に、そつなく作られてあります。
グラフィックもサウンドも世界観もゲーム性も、あらゆる要素が水準以上の出来になっています。
およそ欠点という欠点がなく、万人受けして世間では高く評価されそうな作りになっています。
したがって、この類の作品が好きならば、まず普通には楽しめるのではないかと思います。
かように、ゲーム性という短所を克服した本作。
長所の方はどうだったかと言いますと、本作も全方向360度パノラマ映像のグラフィックではありますが、このシリーズでは97年に既に実現しているわけで、最早インパクトは感じられません。
グラフィックは全般的に高品質ではありましたが、他作品から突出してるとまでは言えないかと思います。
また、ゲーム性等も進歩はしていますが、ようやく水準レベルに達しただけで、長所とまでは言えません。
つまり、本作は、どの要素も十分に楽しめるレベルには至っているのですが、これという強烈な長所がなかったのです。
思わず欲しくなる強烈な魅力もあるけど粗も非常に多かった初代と、まるで正反対なんですね。
ちなみに2は、初代と3の中間的な位置付けでして。
つまり、作品ごとに完成度が高まってきたものの、インパクトや個性も徐々に失われていったというわけです。
<評価>
そういうわけですので、総合では良作と判断します。
初代にも良作と判断していたはずですが、再三繰り返していますように、同じ良作でも、初代と本作とでは傾向がまるで違います。
初代は各要素間でばらつきが非常にあったし、プレイした人も高得点と低得点で分かれやすいでしょう。
他方で本作は、各要素間で差はなく、プレイした人の意見もあまり割れないかと思います。
本作は、新鮮さや個性を求める人には物足りないかもしれませんが、この手の入門用としては、極めて良質な作品と言えるように思います。
ランク:B(良作)
Last Updated on 2024-07-18 by katan




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