『らくえん ~あいかわらずなぼく。の場合~』は2004年にWIN用として、TerraLunarから発売されました。
TerraLunarの代表作になるのでしょうが、結局これで終わってしまいましたね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
受験に失敗してしまった、冬のある日。「僕」はある決心をする。
サヨナラ、ヲタライフ。ウエルカム、ノーマルライフ!
何を隠そう、「僕」は同人誌をこよなく愛する人間。でも、次の受験に失敗するわけにはいかない。
そこでたった今、受験勉強に専念しようと決心をしたばかり。そのとき、電話が鳴り響いた。
カントクと名乗ったその人からの電話で、決心がガラガラと崩れていく……。
あぁ、ウエルカム堕落ライフ!
落ちていく「僕」の人生が、今始まる!
<感想>
内容的には大枠ではドタバタ系のラブコメものって感じなのでしょうが、特徴的なのはむしろ設定面でしょうか。
というのも、本作はエロゲー会社の内実を描いた作品なんですね。
エロゲー会社の作るエロゲ会社ネタということで、つまりは内輪ネタなのですよ。
漫画とかではこういうのが増えていますが、内輪ネタがうけるようになってきたっていうのも、ゼロ年代以降の特徴の一つのように思います。
そういう意味では、とてもこの時代らしい作品であり、時代を象徴する作品なのかもしれません。
もっとも、時代や流行とかってのはぐるっと一周してくるものでして。
一面では時代に波に乗った流行の設定なのですが、ある意味では妙に懐かしさも漂うわけでして。
例えばゲーム業界に限ってみますと、88年に『ソフトでハードな物語』というゲームがありまして、こちらもゲーム会社を舞台にしたノベルゲームでした。
アダルトと一般物の違いはありますが、何となく、ふと思い出しましたね。
さて、ドタバタ系ということでテンポが大事になってくるかと思いますが、その点は良かったと思います。
つまり、普通に面白いんですよね。
原画はちょっと癖があって個人的にはあまり好きでもないのですが、演出面とかサウンドとか総合的に盛り上げてくれるのです。
ネタがネタですし、合わない人もきっといると思うのですが、好きな人はかなり好きなんじゃないでしょうか。
そういうタイプの作品だと思います。
ただ、上記のようにこの手のゲームは私は既に経験済みなわけで。
80年代にこういうネタをやられたらインパクトも大きいですが、漫画等で人気が出だしたジャンルをゲームで表現したと言っても、ちょっとインパクトは劣って見えちゃうんですよね。
<評価>
そういう意味では、私の普段の視点からだと、あまり点数が伸びにくいタイプとも言えます。
それでも、総合では佳作といえるでしょう。
今はレア化していますが、こういうネタが好きなら一見の価値はあるでしょうね。
ランク:C(佳作)

Last Updated on 2026-02-08 by katan


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