Genji

1988

『Genji(ゲンジ)』は1988年にPC88用として、HOT・B(ホットビー)から発売されました。

『DNA』でストーリーものとして楽しめるアダルトゲームを作ったHOT・B。
その次となる本作は、タイトルにあるように源氏物語をモチーフにしています。

<概要>

『DNA(ドナ)』がSFもので内容も良かっただけに、ユーザー側としては再度SFものを望みたいところでもありますが、作る方としてはこういうのが作りたかったんでしょうね。
『妖姫伝』といい、『電脳水滸伝』といい、『闇の壱与伝説』といい、このブランドは、基本的に伝奇系作品が好きなのでしょう。

さて、『妖姫伝』でオカルトとエロスとを融合させたHOT・B。
『DNA』では、更にストーリーの楽しめるSFものとしての要素も融合させてきました。
そうなってくると、当然本作もただの伝奇ものでは終わりません。
推理・SF・官能・怪奇・歴史と、実に様々な要素が含まれています。

ここで基本部分を説明しますと、ゲーム部分はコマンド選択式のADVとなります。
ストーリーのメインは推理。
主人公は光源氏で、朝顔を犯して殺した犯人を捜すことになります。
簡単に言えば、源氏物語の登場人物を使って、推理ADVを作ってみましたってところですね。

<感想>

ただ、若干ネタバレにもなるのですが、実は犯人は歴史を変えるために未来から来た人間で、事件を解決するためにタイムパトロールと組んで、タイムマシーンで中国に行ったりもします。

伝奇ものとしての雰囲気を求めると、ちょっと予想外に感じてしまいますが、基本的に何でもアリの総合エンターテイメントと考えるのが、このゲームを楽しむ一番のコツなのではないでしょうか。

そんなわけで、本作はいろんな要素が含まれており、基本的には楽しめる作品と言えるでしょう。

しかし、何でもありな分、ちょっと主張がぼやけてしまったかもしれません。
『DNA』のようなテーマに沿ったストーリーの良さは影を潜めていますし、結局は普通の推理ものとも言えちゃいますしね。

それでも、官能的でエロエロな展開にしてくれれば、独自性ももっと出てきたと思います。
しかし残念ながら、予想よりはエロくないんですよね。
せっかく源氏物語を題材にしているのですから、これは非常に勿体無かったです。

<評価>

総じて、普通に楽しめる作品ではあるけれど、何でも入っている分個々の要素が薄味になってしまい、特徴に乏しい作りとなってしまったゲームという感じでしょうか。
1本のゲームとしては良作扱いでも構わないのでしょうが、『DNA』の後だっただけに、少し残念に感じてしまった作品でしたね。

ランク:C(佳作)

PC-9801 3.5インチソフト Genji

Last Updated on 2026-04-26 by katan

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