『ぜんがく! ~全裸登校週間特別対策合宿~』は、2017年にWIN用として、4Hからはつばいされました。
全裸登校週間シリーズの最新作は、期間の前に着目した作品でした。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
全裸登校週間。それはその名の通り
1週間全裸で登下校をしなければならないという、名門日本第一学園に伝わる伝統行事。
しかし、この春入学したての新入生が、いきなりそんな行事に参加できるはずもなく…
事前の心構えや、異性に対する慣れ、裸で外に出られるようになる訓練を積むための合宿を行うこととなっていた。
それが全裸登校週間特別対策合宿、通称’全裸合宿(ぜんがく)’だった!!
落ちこぼれ系男子の主人公、真澄クリスも、期待と不安に胸を踊らせながら、山奥で行われるその合宿に参加することに。
たった1週間で全裸登校への対策を身につけなければならないとあって、その内容はまさに荒療治。
異性への耐性を付けることが急務だということで、様々な羞恥訓練を叩き込まれることに!
更にクリスは、ずっと憧れていた’完璧過ぎるお嬢様’天峰有栖と、この合宿で羞恥訓練と生活をともにするパートナーになってしまう!
恥ずかしい制服に着替えさせられたり、お互いの服を脱がしあったり、秘部を観察したり、裸で外に出てみたり……
憧れの美少女と行う数々の羞恥訓練!
あまりにも都合の良い状況に、天にも昇る心地だったクリスだったが──!?
<感想>
全裸登校週間シリーズも、もう既に何作も作っているので、そろそろネタギレではと不安もあったのですが、心配する必要はなかったですね。
よくこれだけネタが浮かんでくるなと思うわけで、それだけこのシリーズへの想いが強いということなのでしょうね。
さて、本作は、全裸登校週間そのものではなく、その前の段階、全裸登校週間の準備期間に焦点を当てた作品になります。
このシリーズは露出・羞恥に特化したシリーズですが、作品の構成上、全裸登校週間の場合は、露出分が強くなっています。
今作はその準備段階であり、全裸になることへの抵抗がある段階での話ですので、過去作と比較した場合には、羞恥分が強くなっているように思います。
露出と羞恥は同じジャンルとして扱われることが多いし、ファンも大体被っているとは思うのですが、個々人では露出の方が好きという人もいれば、羞恥の方が好きという人もいると思います。
本作は、羞恥の方が好きという人に、より適していると思いますので、過去作のファンはもちろんのこと、羞恥は好きだが露骨な露出はちょっと・・・って感じで、過去作を敬遠していた人でも楽しめると思います。
また、本作では、服を脱がす順番を画面クリックで行わせるなど、単純な紙芝居からの脱却も図っています。
まだまだ長所と呼べるほどには至っていませんが、こうしたアレンジを加える姿勢は良いと思いますし、今後の作品にも更に進化するのではと期待がもてます。
羞恥寄りへのシフトや、ゲームデザインへの配慮など、本作における変化については、個人的には好きな方向への変化なので、やってて嬉しかったですね。
ただ、ヒロイン上位のM向けの要素には、少し疑問が残りました。
まぁ、上手くいけば面白くなるのかもしれませんので、一概に否定するつもりもないのですが、少なくとも本作においては、羞恥とM向けとが、あまり上手くかみ合っていないように思いました。
<評価>
総合では良作といえるでしょう。
マンネリとなりそうなシリーズにおいて、様々な新要素を加えてきたこと自体は、とても良かったと言えます。
それにより、上手く機能した部分もあれば、あまり上手くかみ合っていない部分もありましたが、今回残った課題を修正することができれば、そのうち名作も出るのではと期待したくなりますね。
ランク:B(良作)
Last Updated on 2024-08-16 by katan
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