『虜ノ麗 ~男の園に紛れこんだ一輪の紅い花~』は2024年にWIN用として、Guiltyから発売されました。
女性主人公が男装して潜入する、男装潜入ゲーになります。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
矢神翼咲は、1人暮らしをしている女子学生。
両親を亡くした後、姉の紗羽と2人で暮らしていたのだが、紗羽が全寮制の男子校・私立煌正学園へ教師として赴任することが決まり、別々で暮らすことになってしまう。
離れていてもお互い上手くやっていけると思っていたのだが……。
ある日、紗羽との連絡が急に途絶えてしまう。
失踪届を出し、学園にもいろいろ問い合わせてみるがなかなか捜索は進まない。
親友の水守惺と共に自分たちでも紗羽を捜していると、2人は煌正学園についての悪い噂を多く目にしてしまう。
ネット上の根も葉もない噂……とは言い切れないような内容を読んだ翼咲は、このままでは紗羽の失踪も闇に葬られるのでは? と強い危機感を覚える。
いっそ学園に転入して自分で調べればいいのでは? と思い付くが、それには1つ大きな問題があった。
それは、煌正学園は「男子校」で翼咲は「女の子」ということ。
そこで翼咲は「男装して男子として転入する」という方法を実行することに。
無謀にも思えたが、惺の協力もあり、男子学生・矢川翼として転入に成功する。
<感想>
Guiltyの「虜ノ」シリーズになります。
シリーズといっても、各作品間につながりはないので、本作からのプレイで何ら問題はありません。
このシリーズは、フルプライスの輪姦特化作品になります。
エロ系の属性特化の作品は、近年はミドルプライスやロープライスの作品が増え、フルプライスの作品がどんどん減っています。
周りの競合がいなくなっていくなか、貴重なシリーズといえるのでしょう。
フルプライスでまとも遊べる作品が1年に1本も発売されないニッチな属性もあることをふまえると、輪姦はこのシリーズがあるだけでも幸せですよね。
このシリーズについては、初期の作品はいまいち楽しめませんでした。
どうもテキストが合わないのか、プレイしていて楽しく感じないのです。
むしろシリーズ内でも、新しい作品の方が好きな作品が多いです。
そのため、自分の中では注目度が高まっていっているシリーズともいえます。
それで、今作にも注目したというわけですね。
さて、本作は、女性主人公が男装して潜入する作品になります。
近年の男性向けエロゲでは、女性主人公の作品は減っています。
もちろん、単に女性主人公の場合は乙女ゲー扱いされやすいという事情もあります。
したがって、女性主人公の作品自体が減っているわけではないのでしょうが、あくまでも男性向けエロゲの範囲では減っているということですね。
そのため、男性主人公が女装して潜入するタイプの作品は時々見かけるものの、その逆は案外珍しいのではないでしょうか。
男性か女性かの違いがあるだけで、本当の姿を隠して潜入し、ばれないようにそのドキドキを楽しむという観点では、どちらも同じというのは、少し暴論でしょうか。
男か女かの違いが一番大きいと言われてしまえばそれまでですが、個人的には本質は似ていると思いますけどね。
まぁ、作品の絶対数が少ないので、ニッチな属性であることは間違いないのでしょうが、女性主人公が男装して潜入する作品が好きな人も一定数いると思うのですよ。
それで今回、紹介の意味も含めて、本作を取り上げてみたという次第です。
今回の目的は、それで一応達成かなぁ~
というのも、実はこの作品、私はあまり楽しめなかったりします。
なんか初期の「虜ノ」シリーズをプレイしていた時のような印象なのです。
メインの輪姦に至るまでの経緯、ストーリーもしっかり描こうとする姿勢は、読めば分かるのですが、それがいまいち面白さとして、こちらに伝わってこないのです。
ただ、ここは個人の問題であり、単に私に合わなかっただけかもしれません。
<評価>
総合では佳作とします。
ただ、上記のとおり、簡単に言ってしまえば私には合わなかっただけかもしれませんので、輪姦好きで、男装潜入ものが好きな人であれば、検討の余地は十分あると思います。
また、私の中では、シリーズの中で優先度は高くないかなということや、女性主人公作品は乙女ゲーとかでいろいろプレイしていることもあり、それで低めに評価されているので、逆にシリーズ未経験者とかであれば既視感とかもないでしょうから、もう少し高めの評価になりやすいかなと思いますね。
ランク:C-(佳作)