『To Heart 2』は2004年にPS2用として、AQUAPLUSから発売されました。
東鳩シリーズの2作目であり、一般ゲーとして発売された後、18禁移植された点でも注目された作品でした。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
春が舞う並木道、物語はまわりだす――
3月――寒い冬を乗り越えて、ようやくたどり着いた芽生えの季節。
幼なじみであり腐れ縁な雄二と一緒の気楽な学園生活も、ひとつの区切りを迎えようとしていた。
新しい季節が近づくにつれ、変わらないと思っていた日々が少しずつ変化してくような気がする。
新学期にウチの学校へ入学してくる、幼なじみのこのみ。
雄二の姉であり、俺やこのみにとっても姉のようなタマ姉のこと。
それだけじゃない。
季節と一緒に何かがやって来る、そんな気がするんだ。
もうすぐ春がやって来る。
去年とは違う春が――
<グラフィック>
PC98時代の御三家といえば、エルフにアリス、そしてアイデス(F&C)であることは疑う余地もありません。
WIN時代に入っても、90年代までならば、やっぱりこの3ブランドが別格であって、そこにリーフやkeyが、追い付け追い越せと迫ってきたというところなのでしょう。
そのアイデスの主だったメンバーが、ごっそりとリーフに移籍し、そして生まれたのがリーフ東京なわけでして。
リーフ東京の存在は、エロゲの動向的には非常に大きかったなと、今更ながらに思います。
まぁ、そう考えると、リーフの元の制作陣は消えていくわけですし、ゼロ年代に入ってリーフの名が残ってF&Cは消えていったけれど、中の人というか、実質的な作風や精神的な面では、リーフが消えてアイデスが残ったということになるでしょうか。
さて、そのリーフ東京には、アイデスから移ってきた、強力な原画家が何人もいました。
みつみ美里さんは、みつみクローンと呼ばれる原画家が増えるほど、一時代を築きました。
まぁ、個人的には、むしろ甘露樹さんやなかむらたけしさんの絵の方が好みでしたが、いずれにしろ、この3人の絵は非常に好きでしたね。
したがって、このメンバーがいるというだけで、ブランドとして強力な武器と言えたのでしょう。
ただ、原画家の絵も年とともに変わっていきますし、こちらもいつまでも同じ感想を持ち続けるわけでもありません。
90年代は非常に大好きだった原画家たちですが、今はそれほどでもないですし。
じゃあ、個人的な興味が失せたのがいつかとなると、この作品の頃からのように思うのです。
なんかね、今までは非常に魅力的だったのに、この作品辺りから個性が失われてしまったというか、他所の萌えゲーと大して変わらないように見えてしまったんですよね。
そういう意味では、悪い意味で印象深い作品でもありました。
<感想>
内容に関しては、普通の萌えゲーなのかなと。
まぁ東鳩シリーズ自体が完全に初心者向けの萌えゲーであり、初代だってそうでしたからね。
だから、初心者の頃にやれば楽しめるけれど、そうでなくなれば楽しめなくなる類の作品だと思いますし、これ以上とやかく言う必要もないのかなと。
そういう意味では、PS2用オリジナルが減り、世代交代が行われつつあった時期に、先にPS2で発売して新規を取り込むのは、正解だったのかなと。
このシリーズは、内容はともかくとして、売る時期とプラットフォームの選択に関しては、抜群に上手かったと思いますね。
ただまぁ、考えてみれば、私は初代東鳩が、致命的に合わなかったんですよね。
何か主人公の言動とか、ヒロインへのあたりが、生理的に受け付けないみたいな感じで。
それを考えれば、本作の方が普通に受け入れられたので、良くも悪くも無難に楽しめたのかなと思います。
<評価>
この原画陣とシナリオ陣ならば、もし仮にこのメンバーで90年代に作っていれば、きっと素晴らしい作品になっていたでしょう。
だから正直な感想を言ってしまうならば、どうしてこうなった・・・という感じなんですよね。
無難に楽しめる作品ではあるのだけれど、往年の輝きが何もなくなって、すっかり普通の作品へと変わり果てたみたいな感じで。
それと、90年代末に、ギャルゲからエロゲへの逆移植作品が出始めたのですが、いまいち浸透しませんでした。
流れを作り出すには、やっぱり大手がやらないと駄目なのかなと思ったところに、本作が一年後に逆移植したわけでして。
だから、期待したんですよ。
逆移植路線を浸透させることに対して。
でも、本作のPC版自体はヒットはしたと思いますが、結局ギャルゲからの逆移植を普及させるまでには至りませんでした。
私は、18禁への逆移植もありだと思うのだけれど、ユーザーの多くはそうは思っていないってことなのでしょうか、それとも既にリーフの影響力は失われていたのでしょうか。
本作を通じて、そのことが気になったものでした。
Last Updated on 2026-02-01 by katan



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