SHUFFLE!

2004

『SHUFFLE!』は2004年にWIN用として、Navelから発売されました。

Navelブランドとしてはデビュー作であり、西又葵&鈴平ひろの原画作品としては、2000年の『Bless』以来となる作品でした。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
とある遺跡で発見され、開いてしまった二つの扉。
その先には神族の住む神界、魔族の住む魔界がありました。
三つの世界は繋がり、人間界に大きな変化をもたらします。
物語の舞台は、とある国のとある街。
平和に暮らしていたある少年の家の隣に、二つの家族が引っ越してきました。
その家族こそ、神界の王「神」と、魔界の王「魔王」の家族。
どちらも一人娘の願いを受けて、少女達が幼い頃より恋慕してきた
少年の家の隣へと引っ越してきたのです。
幼い頃、わずかな時間での一人の少年との遭遇。
けれど少女達はその時の想いを忘れることなく、その胸にずっと抱き続けてきたのでした。
少年と同居している幼馴染や、その他多くのものを巻きこんで、波乱と絶望と、ちょっぴりの希望に満ちた生活が、今始まります。
「神にも魔王にも凡人にもなれる男」
友人達から皮肉と羨望のもとに、こう呼ばれる少年を中心として。

<感想>

何やらファンタジックな世界設定になっておりますが、あまりその辺は気にせず、端的に萌えゲーと考えて良いでしょう。
スラップスティックなドタバタラブコメであり、終盤には無駄にシリアスになり、良くも悪くもこの時期によくあった萌えゲーという作品でした。
いかにも典型的なエロゲであり、エロゲに対し何か新しいものを求めている人なんかだと、何も得るものはないように思います。
他方で、初心者にこの当時のエロゲらしいエロゲをすすめるのであれば、この作品なんかも候補に挙がるのではないでしょうか。

さて、本作はNavelブランドとしてはデビュー作ではあるのですが、制作陣は過去にも作品を出しております。
ここの制作陣の最初の作品は、おそらくBasiLの『Bless』になるのでしょう。
『Bless』は本当のデビュー作ということもあり、まだまだ粗削りな部分はありましたが、絵に惹かれたということもありましたし、新しい要素に挑んでいたりしたことから、個人的には結構好きで、次の作品が気になるような応援したくなるブランドでした。
BasiL時代は、次の『21 -Two One-』も意欲的な作品でしたね。
そのような経緯があったので、この作品にも注目はしていました。

しかし、原画のインパクトは次第に薄れていくものですし、塗りやら演出やらで進化を感じたわけでもないので、グラフィックの持つプラス分は過去作ほどではありませんでした。

また、上記のとおり、私の場合、粗削りでも何か挑んでくる姿勢が好きだったところ、本作は典型的なエロゲになってしまったことで、私の求めているものとは大きくずれてしまいました。

それでも、典型的エロゲとしてのクオリティが高ければ構いませんが、ギャグの部分も後半のシリアスの部分も、特に印象に残る内容ではなく、ものたりなく感じてしまいました。

<評価>

長所となりえるグラフィックも過去作ほどのインパクトがなく、内容的にも特に見るべきところがないことから、総合では凡作としておきます。
この原画でなければ、駄作としていたでしょう。

私がNavelの作品をプレイするのは、元々原画の2人の絵が好きだということもありますが、BasiL時代の思い入れを引きずっているからなのでしょう。
あの時期待した気持ちを、もう一度作品で見たいと思っているのですが、なかなかそれが実現しないのが残念ですね。

本作については、私の観点からはどうしても辛くなってしまいますが、上記のとおり、初心者向け萌えゲーとしては教科書的な作品なので、その方面からは一見の価値はあるのではないでしょうか。

ランク:D-(凡作)

Last Updated on 2026-02-01 by katan

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