『PRODEUCE(プロデュース)』は1987年7月にPC-88用として、デービーソフトから発売されました。
『ダンジョンキーパー』の先駆け的な作品でしたね。
<感想>
ゲームの主人公は大抵は正義の味方で、敵のアジトに侵入するものも非常に多いです。
そうした構造を逆手にとって、逆にプレイヤーが悪の立場として侵入者を防ごうってゲームも、
今日では幾つかみることができます。
その代表作には『ダンジョンキーパー』なんかがありますね。
もっとも、元祖となるともっと前にもあったわけでして。
とりあえず私の思い浮かぶ古い作品が、この『プロデュース』でした。
ゲームジャンルはSLGになります。
このゲームは基本的に、3人のキャラを建物の上に追い詰めることが目的となります。
ゲームはリアルタイムで進行し、3人はほっとけば外に出ようとします。
そこでプレイヤーは各地にモンスターを配置して、外に逃がさないようにしつつ上の階へと行動を誘導するのです。
自分が侵入者ではなく逆の立場である点、及び相手を誘導するというリアルタイムSLGとしての独自性、その両面において強烈な個性を持った作品でしたね。
本来ならば、こういうのは私の好みとするところではあります。
また、ハッキリとした個性があるわけですから、本作を名作と言う人がいても何ら不思議でもないでしょう。
ただ、若干気になることもあったわけでして。
例えばパッケージなんかからはおもいっきりホラーっぽく思えるのですが、如何せんこちらは驚かす方ですからね。
ホラーとしては怖くなりようがないのですよ。
因みに、パッケージの絵はかなりきてます。
怖さなら歴代でも最上位クラスでしょう。
それと、ゲームは3人を誘導させるものなので、3人を殺しても駄目なんですよね。
そこら辺が何とももどかしいようで、気分的には羊を追い立てる牧羊犬のようでした。
いっそのこと牧羊犬体験SLGとして出してくれたいたら、それはそれで高く評価したのかもしれませんが、本作の設定とシステムがイマイチ一致してないように思えたのです。
また、ゲーム部分も難易度は非常に高いのですが、同じことの繰り返しでやや単調でしたしね。
<評価>
その独自性から、総合でも名作であると考えます。
もっとも、発想は良かったのだけれど、内容に少し疑問も感じたわけでして。
そういうわけで、名作ではあるものの、ギリギリの名作としておきます。
いくらでも化ける要素はあったわけで、それだけに勿体無い作品でもありましたね。
ランク:A-(名作)
Last Updated on 2024-04-18 by katan


コメント
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これ、当時やりました…
が、難しすぎて挫折ゲームです、泣
でも個性はありますよね。
誘導するというところは好きです。
難易度を調整できるといいんですけどね。
(下手なんで、笑)
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個性は抜群でしたよね。
発想はとてもよかったと思います。
でも、やっぱり難しかったですね。
私の場合、アクション系はかなりドヘタですので、アクションでなくてもリアルタイムっぽいのもあまり得意ではなかったですから。
結局自力ではEDが見られず、人に頼って最後を聞いたって感じでした。