鬼医者

2002

『鬼医者』は2002年にWIN用として、SAGA PLANETSから発売されました。

元々、陵辱系の作品でデビューしたサガプラの、陵辱系の最後の作品になりますかね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
剥いで縛って挿れまくれ! それが「鬼医者」!
主人公はかつて、首都圏の大病院に勤務する医師だった。
能力はきわめて優秀だったが、あるトラブルを起こしてしまい病院を追われてしまった。
そんな彼を受け入れたのが「山科医院」。
遠縁の叔父“山科大造”が院長を務める病院で、彼はそこで自由に振舞うことができた。
そして彼は「獲物」を求め始める……。病院の看護婦たち、そして患者たち……
さらには世話になっている院長の美人三姉妹にさえも……。
主人公は欲望のまま、「獲物」たちへの調教を開始する……。

<感想>

今のサガプラは、恋愛系の作品ばかりですので、最近のユーザーだとそういうイメージしかないかもしれませんが、元々は、陵辱系の作品を作っていたブランドだったわけでして。
だから私なんかは、本作のような陵辱ゲーの方が、サガプラらしいなと思ってしまいます。

さて、本作の設定を見ますと、『淫内感染』シリーズであるとか、『夜勤病棟』シリーズとかの有名なシリーズと似ていますので、どうしてもそっち系の作品かと思いがちです。
しかし、実際にプレイしてみると、本作は22人という非常に多いキャラをひたすら陵辱する作品であり、どちらかというと、『悪夢』『絶望』系の作品と言えるのでしょう。

こういう作品、つまり多くのヒロインを犯しまくるという作品も、私は一定の需要はあると思うのですけどね。
実際、『悪夢』や『絶望』は大ヒットしたわけですし。
本作も、非常に多くのヒロインを犯せるというだけでなく、レズもあるし、聖水もあるし、他にもいろいろ入っていて、この手の作品の中では良く出来ていたと思います。

ただ、本作の場合、致命的な問題があったとしたら、それは発売時期が遅かったことかもしれません。
『悪夢』や『絶望』が信長や家康だとしたら、本作は独眼竜政宗なのでしょう。
本作が発売されたのは2002年です。
それより前の陵辱ゲーは、それこそ『悪夢』に代表されるように、多数のヒロインを陵辱したり、属性もいろいろ含まれたりするというのが主流でした。
しかし2002年から流れが変わり、属性特化の作品が増えていきました。
つまり、流行が変わったのです。
小粒だけれど特定の属性に特化した作品が増えていくなかでは、本作は前時代的に見えてしまいかねません。
本作の出来とは関係なしに、やっぱり世に出るのが遅かったように思います。

<評価>

個人的には、『悪夢』『絶望』系の作品が好きということもあり、結構楽しめました。
本作は妙にOPが良く(これもサガプラらしいですね)、そういう意味での特徴もありました。
ただ、過去の陵辱ゲーの良作らと比べると、二番煎じというか、個性が弱いと感じざるをえず、どうしても1ランク劣るように思います。
したがって、総合でも佳作とします。

サガプラが今も元気であるということからも、その後の方針転換は大成功と言えるのでしょう。
ただ、過去を黒歴史扱いにするのではなく、かつては陵辱系でも楽しめる作品を出していたのだと、それだけは知っていてもらいたいなと思いますね。

ランク:C(佳作)


Last Updated on 2025-04-29 by katan

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