『兄貴の妻は俺の肉妻 ~夫には見せない淫らな貌を義弟に晒す巨乳若妻~』は、2012年にWIN用として、ANIM.teamMMから発売されました。
欲望の赴くまま、様々な思惑が交差する・・・
下衆なキャラが揃うと、かえって気持ち良いものですねw
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
商品紹介は以下の通り。
寝取られから兄嫁寝取りものへ!
アニム.チームMMが「寝取り側と寝取られ側との静かなる心理戦」を超エロエロに描いた官能AVGが登場!
とある切っ掛けで高慢な兄から、美人の兄嫁を寝取ることを決意する主人公。
じわじわとヒロインが追い詰めらていく展開に、兄嫁が自分の言いなりになっていく過程を通して主人公の自尊心が満たされてくインモラルな展開!
ただ兄嫁の弱みを握り、それをネタに関係を迫る展開ではなく、兄との関係を通して、いかに兄嫁を寝取っていくかが物語のキモであり、ヤバいぐらいエロい見どころだ!
兄の差金によって誘惑してくる兄嫁から、いかにして兄にバレずに寝取っていくか・・・。
巨乳若妻の肉体が二人の兄弟に翻弄される様がともかくヤラしいぞ!
<感想>
これ、たぶんどこに着目するかで印象が変わってしまう作品なのかなと。
決め付けをせずにありのままを楽しめる人は大丈夫でしょうが、最近はこれこれを目当てにって感じで、事前に決め付けて買う人も多いですからね。
必ずしもそれが悪いとは言わないですが、本作に関しては、そういう人だと、どこに期待するかで感想も変わってしまうように思います。
まず公式が「劣等感を抱く弟が高慢な兄から嫁を寝取っちゃうAVG」と、寝取りもののように記載しているのですが、後述するようにあまり寝取りものっぽくありません。
特に寝取りと聞いて自分が独占するものと考えるようなタイプですと、おそらく相性は悪いでしょう。
むしろ作品紹介にある、「寝取り側と寝取られ側との静かなる心理戦」。
こっちの方が紹介としてしっくりくるように思います。
さて、ここから中身に入っていきます。
設定自体はありがちで、優秀な兄とキモくて駄目な弟。
主人公である浪人した弟が兄夫婦の所で居候し、兄嫁に惹かれていくというもの。
最初は主人公が兄嫁を自分の物にしようと考えるのですが、兄が兄嫁に対し主人公の性欲を手で発散させてやれと命じるのを聞いてしまいます。
どうも兄は妻である兄嫁を主人公に寝取らせようとしているようなのだけれど、主人公にはその真意が分かりません。
疑心暗鬼になった主人公は、好きな兄嫁との距離を縮めつつも、迂闊には手を出せなくなってしまいます。
むしろ憎き兄を出し抜こうと、途中からそっちの方がメインになっていくんですね。
つまり当初は兄嫁が目的で、その障害たる従的なものが兄だったのに、次第に兄が目的となり、兄嫁が復讐の手段としての従的なものになっているのです。
そして主人公も大概下衆な性格ですが、実はエリートの兄も下衆でして。
兄嫁を主人公に寝取らせ、その場を押さえて嫌いな弟を追い出そうとしているのです。
兄が寝取らせようとしているので寝取りに感じられないというのもありますが、普通は寝取りも寝取られもヒロインをめぐってなされるものであり、ヒロインが目的なんですよね。
でも本作は主人公が見据えているものは兄ですし、兄の見据えているものは弟の存在であり、どちらにしても兄嫁は手段でしかないのですよ。
だから根本的に、寝取りものとは異質なものに感じてしまうのです。
視点変更が随時入ることで、両者の真意は早くにプレイヤーに伝わります。
だけど両者は互いの真意が分からないので、下衆な者同士が拙い心理戦を繰り広げ、プレイヤーはその光景を高みから見物するわけです。
他方でヒロインたる兄嫁も被害者ではあるものの、こちらも両者の間で自身の立場や欲望も混ぜながら行動しますので、バラバラにいろんな思惑が渦巻いているわけですね。
最後には父親まで絡んできますし、下衆な欲望の本音と、立場という建前の中、もうぐちゃぐちゃなわけです。
ここまでくると見ていて滑稽で、かえって読んでいて心が洗われるようですw
何か無茶苦茶書いていますが、こういうの、結構好きです。
兄嫁が孕んで、もちろんボテ腹Hもあるのですが、生まれてきた娘が大きくなったら、今度はその娘と兄嫁を交えての親子丼もありますしね。
主人公と父親と兄嫁との3Pもありますし、シチュ的にもぐちゃぐちゃです。
寝取った兄嫁を何で父親にやらせるのかとか、人により好き嫌いは分かれるかもしれませんけどね。
個人的にはOKです。
特におじさんと懐いてくる兄嫁の娘とのHは最高です。
なお、もう一人のヒロインっぽい隣家の人妻は、ルートによっては登場せず、あまりシナリオに関係してきません。
こちらだけが目当てであれば、少し注意が必要でしょう。
兄弟に兄嫁と隣家の人妻の思惑が入り乱れる場合もありますし、某ゲームではないですが、これこそ「寝取り寝取られヤリヤラレ」って感じです。
というわけで、基本的には楽しめた展開なのですが、兄をエリートにしたのは失敗だったのかなと。
寝取りものとしては優秀な兄であるほど、こちらは快感なのですけどね。
壁は高ければ高いほど、超えた時の快感も大きくなりますから。
しかし心理戦を繰り広げる本作のような場合、両者の均衡を図るために、優秀なはずの兄が馬鹿な弟以下の行動しか取れないため、どうにも不自然に見えてしまうんですよね。
イケメンで要領良く世渡りはできるけど知能自体は同程度にしておいた方が、違和感なくプレイできたように思うのですけれど。
<グラフィック>
本作は価格的に、ミドルプライスとフルプライスの中間的な作品です。
そもそもライターのシャア専用◎さんの作品が最近楽しめているのですが、残念ながら単独シナリオのものは低価格商品のものが多いわけでして。
本作はフルプライスではないものの、それに準じる規模であることから注目した作品でした。
価格が価格だけに、普段のより多めのCGを期待したくなるのですが、基本CGは50枚に届かず、ミドルプライスでも少なめと評される量です。
加えて、貴重なCGを妄想シーンなどに無駄遣いもしていますし、絵そのものは良いのですが、絶対的に不足して感じてしまいます。
<評価>
寝取りものとしての当初の予想とは違った内容でしたが、これはこれで面白かったです。
ただ、テキストボリューム、CG枚数共に価格に比して少ないですし、隣家の人妻は完全に切り離すこともできますからね。
兄嫁だけに絞って低価格で出せば良作もありえたのですが、ちょっとコスパが悪いように思いますし、その点が少し残念でしたね。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2024-11-29 by katan
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