『魔法少女アイ2』は2002年にWIN用として、colorsから発売されました。
前年に発売された1作目の続きとなる作品ですね。
<概要>
あの事件から数年。
浪人生の秋俊は、都会に出てきて予備校通いをしていた。
何か大事なことを忘れてしまったような気がしていて、モヤモヤとした毎日を送っている。
そのため成績も今ひとつ。
そんなある日、秋俊は予備校からの帰り道で化け物と戦う奇妙な格好をした少女を目撃する。
その光景にデジャヴを感じ、立ちつくす秋俊。
そうこうするうちに化け物を倒した少女は、秋俊が居ることに気付いて驚いた。
戦いに際し、人間が入って来れないよう周囲に結界を張っていたからだ。
さらには記憶操作の魔法も効かない秋俊に対して、少女「リン」のとった行動は意外なものだった。
秋俊と同居するというのだ。
こうして、秋俊とリンの奇妙な共同生活が始まった――。
<感想>
変身ヒロインとか魔法少女モノが少し増えていた時期があって、その後期辺りに位置する作品でしたかね。
大きくブームというわけでもなかったし、自分が特に好きというジャンルでもなかったので、今となっては少し記憶が曖昧なのですが、2000年頃くらいから数年ほど、何か増えていったな~って時期があったものですから。
本作は、魔法少女ものであると同時に、触手に特化した作品とも言えまして。
Hシーンも触手を用いたものが大半になります。
触手ゲーはPC98時代には良い作品も多かったのですが、WIN時代に入ると下火になりまして。
あまりまともな作品がないような時代が数年ほど続きました。
その中で出てきたのが本作なわけで、触手好きには待望の作品と言えるのでしょう。
本作は、Hシーンも長くなり、エロ重視な人でも満足な出来になり、それでいてストーリーにも力を入れた作品でもありました。
つまり、特化によりエロだけに興味がある人はもちろんのこと、エロ重視とはいえ最低限のストーリー性は欲しいという人でも、満足しうる出来になっていたわけですね。
続編とかが散々だったので、今はアレですが、この手の作品が好きならば、熱烈なファンが生まれるのも分かる作品といえるのでしょう。
ただ、まぁ、少し気になる部分というのもありまして。
本作は前作の続きであり、魅力的なヒロインがいるにもかかわらず、主人公は既に恋人ありで、しかも実質的に1本道です。
最近はヒロインごとの個別ルートがないと煩い人もいるので、そういう人には向いていない作品ではあります。
前作をやっていれば、その辺は気にならないので、前作をやるべきとも思えるのですが、ライターが変わったことにより、前作ファンだと、少し違和感を覚えるおそれもあります。
なんというか、前作ファン向けとも新規ユーザー向けとも、どちらとも言い切れないような、微妙な立ち位置の作品なのです。
また、シリーズものの2作目であることに加え、触手特化でHシーンに幅がないとか、キャラも某アニメを彷彿とさせるとか、プレイしていて既視感を伴うことが多く、新鮮味をあまり感じられない作品でもありました。
私の場合は、ここが大きかったです。
<評価>
特定の属性の人を満足させるだけの魅力は十分にあり、基本的にはよくできた作品だと思います。
そのため、当該属性を重視する人が良作以上と判断するならば、それは十分に納得できるように思います。
ただ、その一方で、やや単調に感じてしまうこと、微妙な立ち位置から来る違和感を払拭できなかったことから、個人的にはその後に興味を持てなくなった作品でもありました。
Last Updated on 2025-04-29 by katan