SeptemCharm まじかるカナン

1998

『SeptemCharm まじかるカナン』は、1998年にWIN用として、Teriosから発売されました。
発売前から、非常に注目されていた作品ですよね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・魔法の王国”エヴァグリーン”を統べる至高の女王”ツユハ”の居城の最深部、中央院に厳重に凍結保存されていた”種”が何者かに盗み出された。
”種”の奪還の任務を受けたのは二人の兄弟、兄のハヅナに弟のナツキ。
”種”を追い人間界へと舞い降りたナツキは、一人の魔法の素質を秘めた少女ちはやを魔法戦士に選び任務に就く。
学校、そしてレストランと、ナツキ達を翻弄するかのごとく繰り広げられる事件。
人々を豹変される”種”の力とは…。ナツキと少女ちはやを待ち受けるものは…。

<感想>

テリオスのデビュー作になります。
ブランドとしてはデビュー作だったものの、原画の横田守さんは、エルフ(シルキーズ含む)の原画などで、アダルトゲームの原画としても知名度は抜群でしたし、当時は凄く人気がありましたからね。
本作も発売前から、非常に注目を浴びていました。
当時の売上ランキングが今手元にないのですが、ベスト10以内には確実に入っているでしょうしね。

まぁ、原画が横田守さんで、ライターが佐野一馬さんですからね。
つまり「猟奇の檻シリーズ」のコンビなわけで、ブランドとしては初めてであっても、製作側の実績は既に十分だったといえます。
だからこその、前人気の高さだったのかもしれませんが・・・
個人的には、本作が発表された段階で、少しがっかりした記憶もあります。
猟奇の檻シリーズの新作とまではいかないにしても、そういうミステリー系の、シリアスな物を望んでいたものですから。

あとは、原画の出来そのものですね。
PC98時代の横田さんの原画はどれも非常に良かったのですが、この作品頃から原画に少し癖が出てきて、あまり良いと思えなくなりました。
まぁ、ゼロ年代前半くらいまでは、横田さんは凄く人気があったと思うので、私個人の感想でしかないのかもしれませんけどね。

ジャンルとしては、変身ヒロインモノになります。
当時、『カードキャプターさくら』とかが人気でしたから、その影響があるのでしょう。
内容については、普通といったところでしょうか。
特に面白いというものでもなかったですが、まだ当時は、音声のない作品も多かったですから、音声があるというだけでも、良かったかと思います。

<総合>

総合では佳作としておきます。

今やって面白いというものでもないかもしれませんが、当時非常に注目を浴びていたことは事実ですし、時代を象徴する作品の中の一つとは言えるように思いますね。

ランク:C-(佳作)

Last Updated on 2024-12-30 by katan

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