くるみちゃんにんじゃあ

1995

『くるみちゃんにんじゃあ』は1995年にPC98用として、ジャニスから発売されました。

ジャニスらしい内容で、安定した面白さをもった作品であり、縦書きのテキスト欄も特徴的な作品でした。

<概要>

ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。

あらすじ・・・
時は太平、あっぱれ日本晴れ。天下お江戸の湊町。
大賑わいの昼下がり、『御食事処おおえど』は今日も満員千客万来。
そこで働くお給仕娘、くるみは花も恥じらう十六乙女、小袖姿も華やかに。
「くるみちゃーん、焼き鳥追加頼むよぉ!」
「あ、はーい。おかみさーん、焼き鳥ひとつでーす」
「ありがとうございました。またおいでください!」
そこで聞こえる怪しい噂、「そういえば町の外れに『きりすたん』の教会ができたってねえ」
「なんとまあ、いよいよ南蛮人が来たんだねえ」耳ざとく聞きつけるくるみ。
「ちょっとくるみ、おつかい頼みたいんだけど」「はい、おかみさん」
早速、おつかいがてらに教会へ足を運ぶくるみ、実は町で諜報活動をする女忍者なのでありました。

<感想>

『ぷりんせすでんじゃあ』とか『くるみちゃんにんじゃあ』とか、ジャニスの初期の作品のタイトルは好きなものが多く、忘れたころに口に出したくなってしまいます。
うん、たぶんあと10年20年経って、ゲームの中身自体は忘れたとしても、『くるみちゃんにんじゃあ』というタイトルは忘れないんじゃないかな。
個人的には、その時点で、作品として勝ちのように思えます。

さて、本作はコマンド選択式のADVであり、ゲームデザイン自体に、特にかわったものはありません。
ストーリーは、時代劇をベースにした架空の江戸を舞台に、そこで起きた事件を解決していくというのが基本的な流れとなります。
こういうジャンルとコマンド選択式は相性が良いですね。
ある意味、この時期のADVの王道的な構成ではあるのですが、そこにジャニスお得意のコメディ要素が加わり、安定した面白さに仕上がっています。
そうですね、この時期のジャニスのADVは、ボリュームが少な目という欠点こそありましたが、その内容に関しては鉄板と呼べるほどの安定感があったように思います。
そのため、ブランド過去作が楽しめた人であれば、本作もまず楽しめるのではないでしょうか。

基本的な方向性については、この頃のジャニスらしい作品といえますが、同じことを繰り返しているだけではマンネリとなってしまい、あまり楽しめなくなってしまいます。
その点、ジャニスは、ジャニスらしさを維持しつつも、作品ごとに世界観は全然異なるものにかえており、それもあって毎回飽きずに楽しむことができました。

ちなみに、本作では、和風の世界観になっています。
その世界観にあわせて、テキストも縦書きになっています。
なお、厳密にいうと、掲載したイベントCG部分では横書きとなりますが、それ以外の通常テキストが縦書きということですね。
まぁ、せっかく和テイストでまとめてきたわけですから、イベントCGも縦書きの方が良かったように思います。
それから、偶然かもしれませんが、95年は本作や『恋姫』とかがあったからか、縦書きのテキストが目立った印象があります。

<評価>

ジャニスらしい、安定した面白さの作品でした。
もっとも、『ぷりんせすでんじゃあ』等に比べますと、後発な分だけインパクトが弱いかなと思いますので、総合では佳作とします。

あとは好み次第でしょうね。
キャラの可愛さや世界観から、個人的にはジャニス作品の中でも好きな作品でした。

ランク:C(佳作)

Last Updated on 2024-05-13 by katan

タイトルとURLをコピーしました