『は~りぃふぉっくす』は1984年にPC88用として、マイクロキャビンから発売されました。
「第1回マイクロキャビン アドベンチャーゲーム・コンテスト」ストーリー部門賞の受賞作でしたね。
<概要>
ゲームジャンルはコマンド入力式ADVになります。
ストーリーは、キタキツネの母親が、病気の子ギツネを助けるために、油揚げを求めて旅に出るというものになります。
<感想>
私は動物が好きなんですよね。
そのため、こういう作品は、プレイするだけで心が和んできます。
今でも動物が主人公のゲームってめったにないですからね。
これがADVが出始めた頃という時代ならば尚更です。
可愛いだけでなく、とても新鮮に感じたものですよ。
・・・いや、むしろ逆ですかね。
昔だからこそ、こういうゲームがありえたのかもしれないですね。
どんな機種やジャンルであれ、市場が成熟すればするほど、人気作品に似たタイプばかりになっていきますから。
どういう作品が売れるとか売れないとか分からない時期だからこそ、作り手が作りたい作品が出てきたのかもしれないですね。
システム自体には特別な点はありません。
ゲーム性に関しても、何とか水準は保ってたかなってレベルだったと思います。
でも、たまにはこんな可愛らしいゲームもいいじゃないですか。
84年ってのは、テキストADVからグラフィックADVに移行したての頃でした。
グラフィックADVの数自体も、まだそんなになかった頃でもありましたからね。
そのような状況において、この可愛らしさは、もはや反則に近いですよ。
今風に言えば、雰囲気の良いゲームってやつなんでしょうね。
絵本のような世界観がとても印象的で、ゲーム性等の足りない部分が全て霞んで見えたものです。
<評価>
総合では名作と言えるでしょう。
当時の売れ行きまではちょっと私には分からないのだけれど、86年には続編の「雪の魔王編」も発売されてますしね。
人気も結構あったと思います。
シンプルだけどいつまでも心に残る、そんな作品でした。
Last Updated on 2024-05-05 by katan
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