『GOKKO Vol.02 SCHOOL GAL’S』は1993年にPC98用として、ミンクから発売されました。
98時代のミンクの代表作である、GOKKOシリーズの第2弾になります。
<概要>
ゲームジャンルは点数制コマンド選択式ADVになります。
ミンクの98時代の代表作に、GOKKOシリーズというのがありました。
これはその名の通り「~ごっこ」って感じで、何かしらの属性に特化したシリーズでした。
近年は何かに特化したゲームも多いというか、むしろそういうゲームばかりなので珍しくはないのですが、当時は何かに特化した作品は珍しかったように思います。
そういう意味では、かなり時代を先取りしていたとも言えるかもしれません。
<感想>
さて、そのGOKKOシリーズなのですが、第1弾は看護婦を題材にしていて、この第2弾ではサブタイにあるように女子高生を題材にしています。
もっとも、女子高生自体はアダルトゲームに頻繁に出てきますからね、
これだけだと特化と言われても、あまりピンとこないかと思います。
ここはむしろ、あらすじを見た方が早いでしょう。
本作は、大まかには、妹とそっくりな容姿の主人公が、妹の学校にいる憧れの女の子に近付くため、妹の制服を借りて女子高生として潜入するというもので、女高生だらけの秘密の花園を堪能しようって内容になります。
GOKKOシリーズはオムニバス形式という特徴も持っており、それは本作も同様です。
もっとも、本作はシナリオ全体を通して1つの物語にもなっており、そういう意味ではストーリー性自体は前作より強化されています。
ただ、あくまでも比較した場合の話であって、このシリーズのストーリーはどれも大したことはないでしょう。
最大の魅力はCGであり、基本的には好きな属性の絵を堪能する類のゲームなのだと思います。
実際、CGは綺麗でしたね。
塗りはシリーズ通じて綺麗だったのですが、ちょっと濃い傾向があり、それが作品によってはケバさにもつながっていました。
しかしこの2では、キャラデザも可愛らしくなっていましたし、塗りも上手くマッチしていて、ケバさもなく、大きくプラスに作用していたように思います。
加えて、このシリーズは部分的に音声が入っていました。
98時代の音声は珍しかったですし、大画面で綺麗な絵と相俟って非常にインパクトがありました。
・・・まぁ、突然声が入ってきてびびったというのもありますけどねw
システムは上記のようにオムニバス式になります。
もう少し細かく見ていくと、一応コマンド選択式のADVとなるのでしょうか。
基本的に、ゲームは選択肢がでてきてそれを選ぶタイプなので、これだけだとノベルっぽいんですけどね。
同じ選択肢を複数選ぶ必要があったりして、構造的にはコマンド選択式なのだと思います。
ただ、このゲームには点数がついていまして、選択肢を選ぶことによって点数が増減します。
点数が一定値を超えていないとクリアできないので、当然ながら総当りはできません。
きちんと考えなければという点ではゲーム性は高かったのでしょうが、さっきマイナスされた選択肢が、会話が進行すると今度はプラスになったりするわけで、ちょっと意地悪な仕様でもありました。
<評価>
総合では良作ってところでしょうか。
絵やキャラは文句なしなのですが、ややストーリーが足りなかったですからね。
GOKKOシリーズは作品によって属性が変わるので、まずは自分の好みのものから手を出せば良いのでしょうが、好み抜きに考えればこの2作目が代表作といえるのではないでしょうか。
ランク:B(良作)
Last Updated on 2024-09-12 by katan
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