『学園淫奇譚 ~かおり憑きの少女~』は2022年にWIN用として、スタジオ奪から発売されました。
一見するとヌキゲーのように見えるのですが、そこはスタジオ奪らしく、後半は読ませる作品になっていましたね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・私立御苑学園。
この学校には、一つの奇妙な噂話があった。それは、特に素行に問題のなかった女学生が、ある日を境に突然性に奔放になり、学園内外で問題行動を起こすというもの。
この噂話は、共学化の原因にもなったある事件の被害者の名前をなぞらえ「かおり憑き」と呼ばれていた。
ごく一部の学生の間で交わされる程度の、眉唾で不謹慎な猥談ネタ。
どこの学校でも一つはありそうな、くだらない作り話。そのはずだった。
しかし――――かおり憑きの悪霊は確かに実在した。
恋人の土岐森椎奈と順風満帆な日々を送る学園生、光井俊希。
彼は悪霊、蒔城香織の標的に選ばれてしまう。
香織が望むのは、幸せな恋人たちの破局。
満ち足りた笑顔を苦悩と猜疑に歪めるべく、彼女は行動を開始する。
俊希は自身に芽生えたほの暗い衝動を振り払い、その手に椎奈を取り戻すことができるのか。
そして――かつて誰よりも幸福であると自負していた美しい少女は、いかにして邪悪な悪霊に堕ちたのか。
欲望と愛憎が渦巻く怪奇譚が今、幕を開ける――
作品紹介・・・「スタジオ奪」からの久々の新作は、学校に息づく女子生徒の怨霊・香織と、
彼女に憑依され自らの意思を奪われ淫らに堕ちるヒロイン・椎奈と、それを救おうとする主人公俊希で紡がれる、学校の怪談風エロティックADVです。
いわゆる抜きゲーながらも、お話も重視した作りとなっており、スタジオ奪ブランド作品では初代「奪」シリーズ、「サイミンアプリ」に近い作品の方向性となります。
原画はただ今『魔眼と弾丸を使って異世界をぶち抜く!』(HJコミックス)
コミカライズ版を好評連載中の瀬菜モナコ氏。
『ばぶみぃべいびぃ』の癒やし系とは一転、シリアスかつ、背徳的エロティックを前面に押し出したビジュアルで本作の物語を彩ります。
<感想>
作品紹介にあるとおり、そのままといった感じですね。
そのため、ちょっと長いと思いつつも引用させていただきました。
スタジオ奪の作品を知らない人からすると、憑依されたヒロインがいろんな人とHをする、いわゆるヌキゲーのように見えつつ、途中からストーリー性が増してきて、思いのほか読ませる作品だったという感想になるかなと思います。
本作は序盤からHシーンが一杯ありますし、その観点からは十分満足できる内容といえるのでしょう。
ただ、スタジオ奪の過去作をプレイしている人からすると、どうなのかなぁ。。。
確かに、エロエロな展開から始まり、後半はしっかり読ませる内容ということで、いつも通り楽しめる作品ではあると思います。
ただ、過去の代表作と比べると、もう一つインパクトに欠けるのかなと思います。
これは、本作のボリュームが少ないことにも起因するかもしれませんね。
本作は、価格を考慮したとしても、あまりボリュームがない作品なので、ある程度のボリュームを求める人だと、満足できない可能性が高まるように思います。
<評価>
私の好きなスタジオ奪らしさは感じとることができましたので、十分楽しむことはできました。
しかし、それ以上でもそれ以下でもないといったところでしょうか。
そのため、総合では佳作とします。
ブランドのファンであれば、プレイして損はないでしょうが、ここの作品をプレイしたことがないのであれば、過去の代表作を先にプレイしても良いかもしれませんね。
ランク:C-(佳作)
DL版
Last Updated on 2024-04-20 by katan
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