『FRONT MISSION3』(フロントミッション サード)は、1999年にPS用として、スクウェアから発売されました。
シリーズ3作目、外伝も含めると5作目になる作品でした。
<感想>
考え方が合う、一言で表現すればそうなってしまうのかな。
常連さんだと中には気付いている人もいるかもしれませんが、私は土田俊郎さんがゲームデザインをした作品は、高く評価している作品が多いです。
途中で会社が変わっているケースもありますし、別に応援して追いかけているわけでもないのですけどね。
シナリオはどうしても合う合わないがありますので、ノベルゲーなどでは誰が書いたかは重要になってきます。
だからライターの名前などは事前にもチェックしますが、他方でゲームシステムは一人で全部作られるとも限りませんし、ましてや誰が担当したか分かりにくい場合もあります。
そもそもシナリオは事前に良し悪しが全く分からないので、どうしても担当者の過去作が判断材料として大事になってくるのですが、システム面は事前に少しは分かりますので、理念に共感できるか否かはある程度判断できます。
だから誰が担当しているか、あまり関係ないと思ってしまうのです。
そのため、誰がゲームデザインをしているか調べもせずにプレイし、面白かったから後になって調べてみると、何だこれも土田さんかよって気付くのです。
その土田さんの作品なのですが、一番長くかかわっているであろうフロントミッションシリーズに関しては、どうも私は波長が合いきれなかったわけでして。
まぁ、それがあるから、ファンとは名乗りにくいのですけどね。
1作目は過不足ないバランスの取れた良作でしたが、既に次世代機に関心が移っていた私には、インパクトの弱い地味な作品にも見えてしまいました。
PSによる圧倒的技術力を見せ付けたFM2、及び同時期のFMAでは、映像は良いしストーリーの評判も良かったみたいですが、何せ重すぎて途中で挫折してしまいました。
後の5はキャラとかグラフィックとかは最高だったのですが、今度はシステム部分が全く楽しめませんでした。
どれも一長一短あって、ピタリとはまってくる作品がないのですよ。
縁があるようでないというのが、私とFMの関係なのかもしれません。
さて、肝心の本作なのですが、グラフィックのインパクトは前作ほどではないものの、それでもまだグラフィックの良さは感じられましたし、それでいながら非常に快適にプレイできるようになりました。
この快適さはインパクトの減少を補って余りあるもので、トータルではむしろプラスでしょう。
もっとも、結構いろいろ変更されているので、熱狂的な従来からのファンの間では賛否分かれたみたいですけどね。
でも個人的には、ゲーム部分に関してはシリーズで最も楽しめたように思います。
ただ、問題はストーリーなんですよね。
本作は「エマ編」と「アリサ編」に分かれており、ストーリーにも力を入れていたのかもしれませんが、どうにも私には合わなかったです。
あまり先に進めようという気になれず、熱中度は低かったですね。
<評価>
総合では良作としておきます。
ストーリーに関しては私に合わなかっただけとも言えますので、全体では名作だと言う人がいるならそれも納得できますし、誰かに1本薦めるならば、3か5辺りなのかなと思いますね。
ランク:B(良作)
Last Updated on 2025-01-15 by katan