フロレアール ~すきすきだいすき~

1999

『フロレアール ~すきすきだいすき~』は1999年にWIN用として、13cmから発売されました。

ロリ、そして邪眼ですね。。。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
「燈台守」の青年ジャン・ロタールと、彼と一緒に暮らす少女メルンが送る日常を描いた物語。

潮騒が聞こえる。開け放った窓からは、潮と新緑の香りが微風とともに舞い込んでくる。
穏やかな春の陽光が部屋に差し込んでくる。……平和な春の日々。
そんな日常の中を、ジャンとメルンは生活している。
一緒に食事をし、他愛のない会話をし、ふざけ合う、平和で平穏な生活。
ここ何年か続くそんな日常に、ジャンは満足していた。
ジャンは、昔受けた心の傷を癒すためにここにいる。
けれど、その傷は、ふとしたことで再び傷口を広げる。
傷を癒し、幸福な日常を維持することができるのか。
それとも、広がった傷口……精神の負荷に耐えかねて、メルンをも巻き込んで破滅するか。
その境界は、微妙で微細だ。そして、その境界上に、ジャンは立っている。

優しく日常を逸脱する、リリカル・ラヴストーリー。

<感想>

13cmというと、前年である98年に『好き好き大好き!』(SSD)があります。
今作もサブタイトルに「すきすきだいすき」ってありますからね。
最初は続編か何かかと思ったのですが、プレイしてみたら関係なかったですね。
SSDは途中で設定が変更されて、その関係でメインキャラの1人が登場しなくなりました。
そのキャラのイメージを受け継いだのが本作のメインヒロインなので、一応裏設定としてはつながりがあるのですが、プレイヤーの見える部分では全く関係ないです。
そもそもライターからして異なりますので、今はSSDの続編かなんて見方をする人はいないと思いますが、念のため記載しておきます。

本作のシナリオを手掛けた元長さんは、この『フロレアール』で2作目だったのですが、1作目はいろいろ偏っていたこともあり、本作で一気に有名になった感じでしたね。

基本的な内容としては、灯台守の主人公がメルンという少女と生活をしていまして、そのメルンとの生活を描いた作品になるのですが、そこから狂気じみた話であるとかSFっぽい話であるとか、哲学めいた話に発展するわけです。
いわゆるインテリ系と言われるような作品で、以後の元長作品に通じるものがあります。

こういう系統は、どうしても人を選んでしまうみたいなのですが、逆に刺さる人にはとことん刺さる類の作品でもありました。
なにせ元長さんらしさが随所に表れている作品ですからね。
ある意味原点的な作品でもありますから、ファンならプレイしてまず間違いはないのでしょう。

逆にファンでないならスルーでしょうし、元長作品未プレイの人は別の作品からでも良いと思います。
それで元長さんの作品に興味を持ったら、原点である本作も手を出してみると。

絵的にはおもいっきりロリ絵ですので、そっち方面が好きな人ほど楽しめるでしょう。
そして、メルンの邪眼でトラウマになるとw
いや、いろんなゲームをやってきましたが、あの邪眼はめっちゃ怖かったですね~
ここで書いちゃってるのであれですが、何も知らないでロリゲー万歳でプレイしてたら、本当にトラウマになりかねませんもん。
原画さんGJでした。

そういうわけで絵に一発の大砲を秘めていて、ストーリーも尖っている作品ですので、本来なら好みな作品なはずなんですけどね。
通常部分はいまいち盛り上がりに欠けますし、ラストの部分はあまりこれまでのストーリーを活かしていないですし、何か全体的にちぐはぐな面もあって、個々の持つ魅力が分断され活かしきれていなかったように思うわけで、もう一押し欲しかった感じでしたね。
そのため、総合では佳作としておきます。
ぶっちゃけ、『sense off』と『好き好き大好き!』を足して、3か4で割ったようなイメージですね。

まぁ、『フロレアール』は万人が良作というタイプではなく、どちらかと言うと合わない人は合わないけど、好きな人は凄く好きになるタイプのゲームなわけで、上でも書いたように元長作品に何か惹かれるものがある人には、ぜひオススメしたい作品ではありますね。

ランク:C(佳作)

Last Updated on 2025-01-09 by katan

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