『EVERBLUE』は2001年にPS2用として、カプコンから発売されました。
ダイビングアドベンチャーと名付けられた、海の中に潜って沈没船内を探索するゲームでした。
<感想>
ハードの発達によってようやく魅力が表現できるようになるものもあり、その1つが海の中を動き回るゲームなのでしょう。
こういうのはやっぱりPS以降でないと、ちょっと表現能力的にきついものがあると思います。
それで出てきたのがPSの『アクアノートの休日』とかなのでしょう。
とはいえ、海の表現って難しいですからね。
また新しいハードが出れば、更に優れたものもできるってものです。
PSやSSの次の世代、つまりはDCやPS2なのですが、例えばDCでは2000年に『青の6号』が発売され高い評価を得ました。
そして翌2001年にPS2から発売されたのが、この『EVERBLUE』だったわけですね。
まぁ、大雑把に言えば海の中を動き回るゲームなのですが、それぞれの作品ごとにコンセプトが違うわけでして。
EVERBLUEは海に沈んだ沈没船の中を探索して、その中からお宝を見つけ出すってゲームだったんですね。
プレイ感覚としては、RPGから戦闘をなくし、ダンジョンが海と沈没船に変わり、それで探索するって感じになりますかね。
もちろん海洋生物は綺麗で、見ているだけでも楽しめますし、地上に上がっての何気ない会話などの雰囲気も良いです。
したがって、まったりと潜って景色を眺めるのが好きな人や、お宝探しが好きな人であればまず楽しめるでしょう。
逆に、緊張感が欲しいとか、とにかく先を急いでガツガツやりたい人には、あまり向いていないと思います。
そういう意味では、どうしても人を選んでしまうのでしょうね。
個人的には、戦闘とかはこのゲームには不要なので構わないのですが、もうちょっとトラップなどを用意して緊張感が増えていたら、更に面白くなったのになと思いました。
それと、沈没船内の探索がメインですので、海洋を立体的に動き回るという散策的な要素も薄かったわけで、若干マッタリ楽しみきれない窮屈さも感じてしまいました。
<評価>
総合では良作ってところでしょうか。
こういうジャンル自体はわりと好きだし、『青の6号』は面白いけれど疲れてしまうので、たまにはこういうマッタリ路線もありだと思います。
それゆえ、違うベクトルのゲームとして突き詰めてくれれば、きっと名作にも感じられたんでしょうけどね。
ちょっと随所で作りの甘さを感じてしまったんですよね。
まぁ、翌年には細部を改善した続編が発売されますので、今からプレイするなら続編の方が楽しめるのではないでしょうか。
ランク:B-(良作)
Last Updated on 2025-02-13 by katan
コメント
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これ好きだったんですよ?。
ちょっと系統は違いますが、アトラスとか無人島物語(非エロ)とか、その路線でしたよね。
続編があったとは知りませんでした。
中古を探してみようかな。
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初代が好きでまた同じようなものがやってみたいなら、
改善された2はきっと楽しめると思いますよ。
私はマイナーチェンジ系の作品には辛めになってしまいますが、世間一般での2の評価はかなり高いですしね。
この手のゲームとしては、PS2で出たエバーブルーシリーズとDCから出た青の6号は外せない感じだと思います。
Wiiを持っていたら、販売元が任天堂になっていますが、後継作のフォーエバーブルーなんてのもありますので、検討してみる価値はあると思いますね。