『どうして、そんなに黒い髪が好きなの?』は、2014年にWIN用として、ファイヤワークスから発売されました。
良い部分はるものの、いろいろもったいない作品でしたね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・どうして、そんなに黒い髪が好きなのかって?
好きに理屈は不要だろう。それでも、生まれ育った環境は無視できないかもしれない。
なにせ、俺は神社の跡取り息子。物心着く前から、周りは黒髪ロングの女性ばかり。
初めて好きになった女の子も、黒髪だったくらいである。
きっと血筋からして、もともと黒髪好きだったのだ。
だから、凍死寸前に陥った今――
黒髪美女の幻を見たって、そりゃあ当然ってものかもしれない。
「これ、起きよ。人の身でかようなところに寝ていては凍え死んでしまうぞ」
煩悩を祓うため訪れた永久凍土の霊山で、彼女はそう声をかけてきた。
修行どころか、俺は見事に遭難していたのだ。
それにしても想像したこともないほどの、美女である。
その黒髪から、またいい匂いがしたんだよ。
「ああ、どうせ死ぬなら、こんな黒髪の美女と結婚したかった!」
俺は、たまらず彼女にプロポーズしていた。
<感想>
黒髪ロングは正義であると思うけれど、実のところ個人的には、本作のデフォの色合いが一番好きだったりするわけで。
だから本作のキャラの髪の色には、それを見ただけでは不満はないのです。
しかし、本作には黒髪パッチなるものがあり、それを入れると、真っ黒になります。
私の好みはともかくとして、本作のコンセプトからは、確かに真っ黒の方が相応しいのかなと。
でも、だったら、最初から真っ黒にすれば良いし、もう記憶が曖昧なのだけれど、確かパッチを適用しても一枚絵は黒くならなかったような。
全体的に、どこか対応に中途半端さを感じてしまい、もったいなく感じました。
もったいないという点では、ストーリーも同様です。
ストーリーというか、ゲームデザインですね。
ストーリーは終盤は盛り上がるのですが、問題はそこにいたるまででして。
主人公の行動やテキストがノベルゲーム仕様でないのに、無理にノベルの型にはめ込んだものだから、とても読みにくく、だるいものとなってしまいました。
ライターの良さを完全に殺してしまっています。
様々な選択肢の中から、ノベルが一番相応しいのであれば、何ら問題はありません。
しかし、最初からノベルというジャンルありきでは、面白い作品になるわけないのです。
必要なところに必要なシステムを導入すべきであり、少なくとも本作の序盤は、ノベルでない形式にすべきでした。
後半のストーリーが良いだけに、しっかりとゲームデザインができる人がいれば、もっと化けたでしょうにね。
何とももったいないものです。
<評価>
総合では佳作としておきます。
もっと良い作品になれる可能性は大きかったのに、ゲームデザインの悪さで、ライターの良さまで台無しにしてしまった作品ですね。
黒髪パッチの件も併せて、もっと総合的に作品のデザインをできる人がいれば、全然違ったでしょうに。
エロゲはライターだけで決まるんじゃないんだよ、統括する責任者次第で大きくかわるのだと、再認識した作品でした。
ランク:C-(佳作)
Last Updated on 2024-10-22 by katan



