『電脳学園3 トップをねらえ!』は1990年に、PC88及びPC98用として発売されました。
発売はゼネラルプロダクツで、開発はガイナックスでした。
電脳学園シリーズは脱衣モノのクイズゲームで、そのシリーズ第3弾になります。
<感想>
そういえばPC-98時代までは、クイズ系のアダルトゲームってそれなりにあったんですよね。
その性質上、名作って褒められにくいからか、それとも問題を作るのに手間がかかるからか、今ではすっかり減ってしまいましたよね。
でも、アーケードとかでは流行る作品もありますし、潜在的な需要は結構あると思うのですよ。
クイズ系が好きなユーザーは離れてしまったのだろうけど、新作が作られれば戻ってくる人もいるのではないでしょうか。
さて、その幾つかあったクイズ系の中でも、私が80年代のゲームと言われてすぐに浮かんでくるのが電脳学園シリーズでした。
まぁプレイしたことがない人も多いでしょうが、シリーズの作品である「電脳学園シナリオI Ver2.0」が、宮崎県の条例で有害図書指定されましたからね。
それで名前だけでも知っていたという人は、結構いたかと思いますね。
本作はその電脳学園シリーズの3作目なわけですが、これまでの2作品とは明確な違いが存在します。
改めて言うまでもなく、タイトルでわかっちゃうんですけどね。
これまでの2作品はオリジナルのキャラを使っていたのですが、今作ではガイナックスの当時の看板作品だった、「トップをねらえ!」のキャラが使われているのです。
具体的には、タカヤノリコ、アマノカズミ、ユングフロイトの3人と、クイズで勝負することになります。
もちろん、クイズに正解すれば彼女たちは脱ぐわけで、これはファンには嬉しいですよね。
私は「トップをねらえ!」のファンというほどでもなかったので、残念ながら恩恵は少なかったのですけど。
でもこういう姿勢って良いですよね。
数年後にはエヴァの脱衣ゲームを作ったりもしますし、ガイナックスってそういうところがあるから良いのですよ。
まぁ欲を言えば、もうちょっとHに作って欲しいのですけど。。。
また、単にキャラが使われているだけではなくて、制作自体がガイナックスですからね。
監督は庵野秀明さん、作画監督は窪岡俊之さんという、アニメと同じスタッフによって作られています。
パッケージイラストもキャラデザの美樹本晴彦さんですしね。
今考えると、とても豪華なゲームですよね。
今では、アニメ好きでガイナックスを知らない人はいないでしょう。
でも本作の出た90年に「ナディア」が出るまでは、コアなアニメファンは別としてそれほど認知度はなかったでしょうから、だから作れたのかもしれないですね。
そういうわけでいろいろと見所も多いのですが、基本的にファン向けのファンディスクみたいなものですからね。
ゲームはクイズ部分の前に簡易的なADVパートがあり、クイズだけのゲームよりは楽しめる時間は多いです。
でも、簡易な作りであることは否めませんので、ファンなら名作もありうるだろうけど、そうでなければ佳作以下もありうるでしょう。
個人的には間を取ったわけでもないのですが、グラフィック面も評価して良作としておきたいと思います。
ランク:B-(良作)
Last Updated on 2025-01-31 by katan
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