『バタフライシーカー』は2018年にWIN用として、シルキーズプラスA5和牛から発売されました。
グラフィックは良さそうに見えたのですが・・・
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
舞台は北国の都会、白織市。
夏は霧に、冬は雪に煙るこの広大な街は、逸脱した心理に起因する凶悪な犯罪に悩まされてきた。
警察署内に「異常心理犯罪対策班」を設立するが、それでも追いつかず、最近では有望な学生を極秘裏に「学生捜査員」として抱えこむにまで至っていた。
市立白織学園の昆虫美食部、通称「ムシクイ」も、そうして設けられた「学生捜査員」たちのユニットである。
人の仕草や言動から深く心理を読みとる天童優衣。
文字情報の暗記力に優れ、プロファイラーを目指す氷室千歳。
高い身体能力を生かして犯罪者と対決する早乙女羽矢。
そして、死の遠因を視る特殊能力「バタフライ・シーカー」の持ち主、遠野圭介。
遠野の超自然的な力に部員たちの特性が加わり、「ムシクイ」はそれなりの成果をあげていた。
そんな折り、遠野たちのもとにある報せが届く。
それは、過去に市を震撼させた大量殺人犯「蜘蛛」が6年の時を経て再び活動を開始した、というものだった。
<感想>
ミステリー・サスペンス系の作品は、ジャンルとしては好きなのに、今のノベルゲーは作品の絶対数が少なく、そのために出るとつい手を出してしまいます。
ましてや本作の場合、シルキーズ系列の作品ということで、グラフィックは良さそうに見えたので、
余計にも気になってしまったのです。
とはいえ、クリアして少し経って、ほとんど何も残っていないということは、それだけの作品だったのかなと。
そういうわけで、今回はかなり短文になってしまいます。
プロットとかは、いかにもエロゲミステリーな感じで、それが良いという人なら楽しめるのでしょうが、いろいろしがらみに縛られたような窮屈さを感じます。
しかも、わりとアバウトな感じですので、ガチの推理小説ファンとかは、穴の部分の方が目に入ってしまうでしょうから、むしろ本作はプレイしない方が賢明なのかなと。
本作のライターは、フルプライスの作品で、恋愛メインでない作品を手掛けることが多く、業界としては貴重な存在ではあると思います。
しかし、これまでの作品を見てみると、どうにも独創性に欠けるようにみえます。
少なくとも、ち密な設定が必要な、ミステリーには向いていないように思いますね。
<評価>
総合では凡作としておきます。
恋愛重視でない路線ということで、方向性としては応援したいところではあるのですが、今後もミステリーを出すようであれば、もうプレイすることはないのかなと思います。
そのため、できれば次は、違うアプローチを期待したいですね。
ランク:D-(凡作)
Last Updated on 2024-08-13 by katan