『煩悩予備校3』は1992年にPC98用として、ソフトウェアぱせりから発売されました。
PC98時代にはクイズゲームもそれなりにあったようにも思いますが、その中で私がすぐに思いつくのがこのシリーズですね。
<概要>
1作目は5ジャンルで2000問、2は4ジャンルで2500問。
問題数も多いですが、中身がとにかくマニアックだったわけでして。
難問珍問揃いで、クリアするのが非常に困難でした。
これを初回時に普通にクリアできる人っていたのでしょうか?
私にはとてもじゃないですけど無理でしたね。
<感想>
さて、本作はシリーズ3作目となるわけですが、若干これまでのシリーズから変更されています。
まず、クイズバトルの間にちょっとしたストーリーモードが加わりました。
クイズにしか興味のない人には不要だったかもしれませんが、CGを見る際にどういう子が脱ぐのかってのは、結構大きいと思います。
そういう意味では、これは良かったんじゃないかと思いますね。
また、クイズ形式もこれまでの普通の4択から変更されました。
基本は時間制限ありの○×式で、これだけなら簡略化されたとなるのですが、面白いのは自信度によるファジー入力とノルマ制が導入されたことでした。
つまり、自信があれば○×で答えれば良いのですが、自信がない場合には60%の○みたいな答え方も出来るのです。
画面右にバーがあってこれを満たせばクリアなのですが、100%の○に比べて40%の○ならバーの伸びも4割しかありません。
でも、間違えた場合には減少幅も4割で済むわけです。
クイズの正誤だけでなく、そこに賭けのような要素も加わったことで、トータルではプレイヤーの選択の幅が増えたといえるでしょう。
もちろん問題数は限られていますので、そういう面からの駆け引きも大事になってきます。
総じて、難易度は下げつつもゲーム性は上昇し、システム面は非常に良くなったと言えるでしょうね。
まぁ、そうは言っても、やっぱり問題は難しいですからね。
前作よりマシなだけで、相当苦労はするかと思います。
加えて、本作はCGもとても綺麗になりました。
キャラも可愛いですし、プレイ意欲も沸くってものです。
プレイヤーのことを考えた正統進化系といえると思いますし、良質な作品だったとは言えるのではないでしょうか。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2024-08-29 by katan
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