アニメフリークFX vol.1

1995

『アニメフリークFX vol.1』は、1995年にPC-FX用として、NECホームエレクトロニクスから発売されました。

ゲームであるかどうかはさておき、PC-FXがどういう機種であるかを明確にさせた点で、非常に意義のある作品でしたね。

<概要>

収録内容・・・
特集 「赤ずきんチャチャ」フリーク
オリジナルアニメ「プライベート・アイ・ドル」
アイドルフリーク:リリスfrom女神天国
ヴォイスフリーク:氷上恭子
データフリークス:PC-FXのゲームと女性声優のデータベース
ミニゲーム:恭子ちゃんとジャンケン!
フリークスニュース:編集後記

<感想>

一応これ、ディスクマガジンとかの類になるのでしょうか。
まぁ、ほとんど動画なので、マガジンという感じではないですけれど。

このシリーズは、95年から98年にかけて、全部で6作が発売されました。
シリーズの向性としては、アニメーションと声優に力を入れていましたね。

ところで、同じゲーム機の中では、ソフトの値段はあまり変わらないかもしれませんが、家庭用ゲーム機の初期の作品って、それと同時にそのゲーム機を買う場合もありますから、また違ったことも考えてしまうのが人間なんだと思います。
つまり、面白い作品に当たれば、あぁ~このゲーム機を買って良かったなと思えるし、逆につまらない作品だったりすると、失敗したな~もっと他の作品が増えて、本体価格も下がった頃に買えばよかったと、そのゲーム機をその時期に買ったこと自体についても考えてしまうと思うのです。
そして、ユーザーに、あぁ、このゲーム機を買って良かったと思わせられたならば、その作品は形式は何であれ成功なんだと思います。
そういう意味では、このシリーズ、特にこの1作目は、間違いなく成功と言えるのでしょう。

94年って、実に多くのゲーム機が発売されました。
PS、SS、PC-FX、3DOなどですね。
ちなみに私は、それらは全部買いました。
まぁ、2年後のピピンアットマークだけは、結局買わなかったですけど。

さて、ゲーム機が一杯発売されたは良いけれど、各機種で何がどう違うのか、それをきちんと理解している人は稀だったと思いますし、ハード供給側にしても、この機種ならこれができるというのを、最初の段階できちんと示すことは、なかなかに難しいことだったと思います。
そんな中でPC-FXは、わりと早い段階から、PC-FXでは何ができるのか、他の機種とどう違うのかを、きちんと示していたと思いますし、その一つの形が本作なのでしょう。
具体的には、動画再生能力、特にアニメーションですね。
これに関しては、PC-FXが一番だったわけで、本作を体験しただけでも、PC-FXがどういう機種なのかを理解できると思いますし、アニメーション等を重視する人であれば、PC-FXを買って良かったと思えたことでしょう。

上記のように、本シリーズでは、アニメーションと声優に力を入れています。
私は、声優が直接出てくることには、今でも少し抵抗があるくらいでして。
声優は顔を出さずに、裏方に徹してくれないかなと、実は今でも思っているんですよね。
それもあって、声優特集については、あまり興味がなかったのです。

他方で、本作には、『プライベートアイドル』のアニメが収録されています。
このアニメの出来がとても良くて、OVAとして単体でもいけるくらいでしたし、ゲームの『プライベートアイドル』が大好きだっただけに、これだけでも十分に元が取れたと思っています。

<評価>

厳密にはゲームではないので、ランクを付けないでおこうかと思ったのですが、一応良作としておきます。
ゲームではないかもしれないけれど、一本のソフトとして十分な意義があったことには、違いはないですからね。

『プライベートアイドル』のアニメが収録されていたのは、シリーズ3作目まででしたので、私はこのシリーズを3作目までしか見てません。
当時は、その後の作品に興味が持てなかったのですが、今になって最終巻とかどうなっていたのかなとか、少し気になってしまいますね。
機会があれば、いつか全部揃えてみたいものです。

ランク:B-(良作)


Last Updated on 2024-11-02 by katan

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