『シベリア2』は2004年にWIN用として、メディアクエストから発売されました。
オリジナルはフランスのMicroidsが製作した『Syberia2』で、本作はその日本語移植版になりますね。
<感想>
ゲームジャンルはポイント&クリック(P&C)式のADVになります。
とはいえ、主人公の表示されるスタイルは伝統的なP&C式であるものの、パズルとかも結構解かされますし、一方で濃密なストーリーというより世界観を肌で感じろってタイプなので、楽しみ方という本質的な部分では、どちらかと言うとMYST系に近いのかもしれません。
主人公が表示されるタイプのMYST系、或いはP&C式とMYST系の融合した形として、ユーザー的にはMYST系好きに向いた作品と考えて良いでしょう。
世界観としては、現実と無機質なファンタジー世界が入り混じる、ローファンタジー系に分類されるのでしょうか。
ストーリーはマンモスの住む伝説の島「SYBERIA(シベリア)」を目指すもので、今作は前作のラストの続きからとなります。
そのため、できれば前作を先にプレイすることをオススメします。
まぁ、世界観を肌で感じろってタイプなので、前作をプレイしていなくても大きな支障はないんですけどね。
それでも一応、直接つながった続編ですので、前作を知っているとキャラへの思い入れが全然違ってきます。
特に前作のラストは感動的に終わりましたので、それを見てるか否かの差は印象面でかなり変わってくると思います。
さて、前作の続きということもありますが、基本的には前作と変わりません。
相変わらずグラフィックは抜群に綺麗ですしね。
今回は完結編でもありますし、この水準で日本語で遊べること自体が感謝ものです。
ただ、ストーリー面は終盤若干の物足りなさも残しましたし、グラフィックやシステム面は良くも悪くも前作水準ということで、一般論としては高水準であっても前作ほどのインパクトはなくなりました。
そもそも前作は、海外のADVの賞を総なめにした傑作ソフトでしたから、比較するのも酷なんですけどね。
それでも大体同じような水準には出来ているので、楽しいことは楽しいのです。
しかし、あまりに変わらな過ぎたために、何だ前と同じじゃんって感じになってしまったってことなのです。
まぁクオリティ自体はそれ程変わらないですし、完結しましたので、十分名作なんでしょうけどね。
進化した部分がない上に若干大味になったことで、どうしても前作より厳しくみてしまいますね。
<評価>
というわけで、総合でもギリギリ名作とします。
SYBERIAシリーズはゼロ年代前半を代表する海外のADVですからね。
個人個人の好き嫌いは当然あるのでしょうが、この頃世界中で最も認められたADVであることは間違いないでしょうし、ADV好きを称するなら最低限これだけはやっておけって作品を挙げるならば、このシリーズになってくるのでしょう。
他は知らなくても、これだけは知っとけという作品です。
このレベルの海外のADVは、それ以後はほとんど日本語で遊べません。
それだけに今でもプレイ価値の高いシリーズと言えるのではないでしょうか。
ランク:A-(名作)

Last Updated on 2026-01-12 by katan


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