秘密の花園

1992

『秘密の花園』は1992年にPC98用として、GAMEテクノポリスから発売されました。

原画をうるし原智志さん、演出をよしもときんじさんが担当し話題になった作品でした。

<概要>

ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。

簡単なあらすじから入りますと、ある日、主人公の隣に美人の大人の女性が引っ越してきます。
しかもこの女性は、主人公の学校に、産休の先生の代理としてやってきます。
しかしながら、彼女は実は私立探偵で、校内で殺された理事長の孫娘の事件の調査のために、先生として学校に潜り込んだというわけです。
そしてそのことを知ってしまった主人公が、一緒に事件の解決に乗り出すという流れになります。

<ゲームデザイン>

上記のとおり、本作はコマンド選択式のADVになります。
もっとも、「みる」「きく」のような汎用のコマンドではなく、その場その場に適した文章形式で表示されますので、見た目はノベルゲーとかわりませんし、より自然なプレイを楽しむことができました。

また、主人公は単独でも調査できるのですが、メインヒロインを含めた3人のヒロインの中から1人を選び、一緒に捜査することもできました。
主人公一人では得られない情報もありますし、どのヒロインと一緒にいるかでも展開が変わってきますので、クリアするには上手くヒロインを切り替える必要があったのです。
これは、マルチサイトを伴わない、簡易的なザッピングシステムとも言えるのでしょう。
アダルトゲーム的にも推理ゲーム的にも、この発想自体は面白かったと思います。
もう少し煮詰めれば、もっと化ける可能性もあったのですが、プレイして楽しさを感じるほどには練られていませんでした。
むしろ、いちいちパートナーを代えるのが面倒と思われかねない仕様であり、長所になることが可能だったところで長所になりきれなかったのは勿体無かったですね。

<感想>

グラフィックは上記のように、うるし原智志さんが原画を担当しており、キャラはとても可愛かったですね。
単に可愛いだけでなく、目パチ口パクもありましたし、レイアウトもかわっていました。

具体的には、レイアウトは真ん中にメイン画面があって、下部が選択肢や自分のセリフ表示部分、上部が他の人のセリフ表示欄になっていました。
また移動シーンなどでは、左に画面が表示され、右にバストアップが表示されていました。
一つ一つは些細なものなのですが、原画の魅力の上にこれらが積み重ねられたことで、ちょっとした味わいにはなっていたように思います。

総じて、グラフィック部分はこの作品の長所・魅力と言えるでしょうね。

かようにシステムや見た目は良好だったのですが、ストーリー自体は、いたって普通でした。
悪くはないのですが、他の要素と比べると、やや見劣りがしてしまいます。

<評価>

全体では良作ってところでしょうか。
ストーリーが良ければ名作もありえただけに、ちょっと勿体無かったように思います。

ちなみに、私はリメイク作品とか移植作品にほとんど興味がないタイプです。
あくまでも、オリジナル重視なんですね。
ただ、『秘密の花園』は翌年にPCEに移植されていまして。
ゲーム機への移植なので、エロさは削られてしまうのですが、そのかわりに音声がついていました。
しかも、ヒロインの1人を、デビューしたばかりの椎名へきるさんが担当していたわけでして。
後にそれを知り、これは買いだろと思った作品でもありました。
そういうこともあり、作品の評価以上に思い入れ深い作品でもありましたね。

ランク:B-(良作)


秘密の花園

Last Updated on 2024-08-26 by katan

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