『ダークシード (DARK SEED)』は1995年にSS・PS用として、ギャガ・コミュニケーションから発売されました。
世界設定やイラストを、映画「エイリアン」等で有名なH・R・ギーガーが担当したことで話題にもなった作品でしたね。
<感想>
本作の唯一かつ最大の特徴は、何と言ってもH・R・ギーガーの描く絵と世界観にあるのでしょう。
ここにどこまで魅力を感じられるのかで、作品に対する印象も大分変わってくるかと思います。
ダーク系なので万人向けではないのでしょうが、流石にH・R・ギーガーと言いますか、基本的に良く出来ていたように思います。
他方で、その割にはSS版等の評判は悪いことも多かったですが、これは不遇な面も幾つかあったように思います。
もともと『DARK SEED』は1992年に英語版が発売されており、本作はその日本語移植版になります。
まず、最大のウリでもあるグラフィックなのですが、オリジナルが92年ということも踏まえれば、かなり高水準だったように思います。
しかし、SSやPSのは95年ですからね。
何も知らないで95年の作品だと思ってプレイしたら、あまり良いとも思えないでしょう。
この頃は技術も飛躍的に進化していましたし、92年のADVと95年のとでは全然違いますからね。
95年基準で語られてしまっては、ちょっと可哀想な気もしてしまいます。
次に、本作が評判を落とした最大の理由として、ゲーム部分が挙げられます。
基本システムはP&C式のADVで、海外物には多いタイプですね。
この類をそのままゲーム機に移植しても、操作性が悪く感じられるだけです。
その点でまず印象が良くないのでしょう。
そしてそれ以上に不評だったのは、難易度が非常に高いと言われたことでした。
自分がクリアできないからって低く評価するのは、ハッキリ言って間違っていると思います。
でもアクション系と違って、ADVの謎解きの場合にはそういう人が結構いるんですよね。
海外の他のADVと比べてもそれ程特殊とも思いませんし、必要以上に叩かれることが多いのは、それだけADVに慣れていない人がプレイしていたからなのでしょう。
もっとも、本作はリアルタイムという側面も有していまして、わけが分からんままに詰んだという人もいたかと思います。
ADVの謎解きに慣れている人でも、このリアルタイム部分に苦しめられるケースも十分に考えられますし、どうしても難しく感じざるを得なかったのかもしれません。
<評価>
総合では、95年の日本語版のゲームとしては佳作ってところでしょうか。
リアルタイムには手こずりましたが、必要以上に叩くべき要素とも思いません。
世界観は秀逸でしたから、元は取れたように思います。
92年の英語版だったらグラフィックのポイントが更に上がりますし、良作にもなりうるでしょう。
私はH・R・ギーガーのファンでもないのでそんな感じですが、ファンやあの雰囲気が好きならもっと評価も高くなるでしょうし、必要以上に批判が多いという意味では何とも不遇な作品でもありましたね。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2024-10-23 by katan



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