機械じかけのマリアン

1994

『機械じかけのマリアン』は1994年にPC98用として、ジャニスから発売されました。

ジャニスの4作目であり、根強いファンのいた作品ですね。

<概要>

ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。

舞台は19世紀末のイギリス。
主人公である田舎貴族のサイラス・デッカー卿は、悪名高い祖父が亡くなったとの知らせを受けます。
サイラスは、祖父の遺産を目当てにロンドンを訪れるのですが、祖父の屋敷の前で、メイド姿をした、機械仕掛けの女の子「マリアン」と出会います。
祖父の屋敷を追い出されたサイラスは、ロンドンの街へ向かいますが、今度は路銀等を盗まれてしまいます。
という感じで、次から次へとイベントが発生し、事件に巻き込まれていくという内容になっています。

<感想>

他人にはすすめないけれど俺は好きな作品であるとか、好きな作品5本挙げろと言われて5番目くらいに入れる人が多いとか、俺しか好きな人はいないかもなと言いながら本作の名前を挙げる人を、何人も見かけたような記憶があります。
そんな、知る人ぞ知る的なというか、俺だけがというようなコアなファンが結構いたのが、この作品に対する率直なイメージとなるでしょうか。

まぁ、ジャニスとしては『ぷりんせす・でんじゃあ』という作品があり、本作自体は直接には何の関係もないのですが、『ぷりんせす・でんじゃあ』と方向性が似ている作品だと思います。
したがって、ジャニスらしさの感じられる後継的な作品とも言えるのでしょう。
もっとも、『ぷりんせす・でんじゃあ』が女性主人公だったのに対し、本作は男性主人公になっています。
そのため、『ぷりんせす・でんじゃあ』以上に間口が広くなり、より多くの人が楽しめる作品になったといえるのではないでしょうか。

主人公は真面目なのだけれど、真面目に馬鹿をやっている感じで、マリアンとの絡みも面白く、個性的なキャラも多く登場し、この辺はジャニスらしさが出ています。
『ぷりんせす・でんじゃあ』と同様に、原画は森山犬さんなので、マリアンを筆頭に女性キャラは可愛いですしね。

次から次へとイベントが発生しますし、テンポも良いですし、個性的なキャラも多いうえに、Hシーンも多めに入ってくるので、楽しくどんどんプレイしたくなります。

プレイ中はとても楽しいのですが、それでは何故、俺しかいないかもだけれど好きな作品といった、奥歯に物が挟まったような褒め方になるのかというと、とにかくボリュームが少ないことが挙げられるのでしょう。
これおもしれぇ~ってプレイしていたら、あっという間に終わってしまったみたいな。
当時のユーザーはコスパとかあまり気にしない人もいたので、評価するユーザーもそれなりに多かったのでしょうが、ボリューム至上主義みたいなゼロ年代前半のユーザーがプレイしたら、短すぎると言われて酷評されてしまうタイプの作品だと思います。

<評価>

長所と短所がハッキリしている作品なので、評価が難しいところですが、ジャニスの代表作の1つということで、総合では良作としておきます。

ボリュームとかコスパとか言い出す人には合わない作品でしょうが、上記のとおり、刺さる人には刺さる作品なんですよね。
そのため、PC98ゲーをプレイするのであれば、ジャニスの作品は必ず一度はプレイしてみる価値があると思いますね。

ランク:B-(良作)


Last Updated on 2024-10-15 by katan

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