CANDY TOYS

2003

『CANDY TOYS』は、2003年にWIN用として、JANISから発売されました。

純愛系調教ADVということで、比較的珍しいタイプの作品となるでしょうか。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
神城塔也は、腕の良いプログラマーです。
しかし、その仕事はハッカーまがいの非合法なことばかりでした。
ある日、気まぐれで作ったプログラムが大手企業の正式OSに採用されて、思いもよらぬ莫大なお金が舞い込みます。
そのお金で家も仕事場としてのマンションも購入した塔也でしたが、まだ充分あるお金の使い道に困ってしまいました。
「体は自分で呆れるくらい健康だし、酒やギャンブルにも興味は無い…。
となると、後に残るのは女か。」
「ただ、愛だ恋などは性に合わないし、向いてないな…。」と塔也は考えます。
そして思いついた計画。それは、他人の借金を肩代わりする対価として、その他人から一ヶ月間泊り込みで「仕事」をする女の子を差し出させること…。
計画は簡単に進み、数日後、塔也の前には戸惑いを浮かべながら女の子が正座しています。
実家の借金のかわりに「仕事」をすることになる女の子、御佐倉かなたです。
些細なきっかけと小さな欲望がひきあわせた2人。
果たして2人はどんな一ヶ月を過ごすことになるのでしょうか?

<感想>

PC98時代のジャニス作品には、結構好きなものも多かったのですが、WIN時代になって、少しずつ関心が薄れていきました。
というのも、90年代後半のジャニスの代表作、つまり「とらいあんぐるハート」シリーズが、私には合わなかったからです。
とらハ以外は、あまり評判の良い作品もなかったように見えますが、本作は、わりと評判が良かったことから、手を出した作品でした。

本作は、純愛系調教ADVとでも言いましょうか。
調教ADVとして始まるのですが、プレイをしていると、次第に純愛ゲーのようになっていきます。
それを、シナリオの嘘屋佐々木酒人さん風味に仕上げたってところでしょうか。
これは、本作に何を求めるかによって、評価も大きく分かれるように思います。

90年代には、多数の調教ゲームが発売されましたし、基本的には無理やり調教するというハードな内容のものでした。
だから、90年代のユーザーの中には、ハードな調教作品の方が好きという人も多かったと思います。
本作の主人公は、冷めているだけで、根は別に酷い人ではありません。
ヒロインも、その境遇もあって、序盤から比較的すんなりと順応するため、調教とはいっても、全然ハードではないのです。
むしろハートウォーミングといえるくらいのノリです。
そのため、ハードな調教ゲーが好きで何本もプレイしてきた人からすると、何だこのぬるい作品はと思ってしまうかもしれません。
調教にしても純愛にしても、なんか中途半端だなと、そういう印象になりかねないのでしょう。
そもそも私自身、それに近い印象であり、したがって、本作に対する評価もあまり高くなりません。

ただ、思ったんですよね。
調教っていうシチュには憧れがあっても、あまりハードな調教は見ていられないってプレイヤーもいるでしょう。
だったら素直に純愛ゲーでもやっとけと思うかもしれませんが、この頃の純愛ゲーって、エロがあっても少なかったりしましたからね。
最近のエロゲのキャラゲーのような、基本純愛でありつつ、ヒロインと何度もHがある作品って、この頃はほとんどなかったですし。
じゃあ、今のキャラゲーが構造的に理想形かというと、必ずしもそうでもないわけでして。
これは好みの問題でしかないのでしょうが、ずっと純愛できていたのに、一度Hしたとたん急にエロエロになるのも、それはそれで痴女みたいで、なんか嫌だという人もいるでしょう。
本作は、そういう限られた一部の我儘(笑)なプレイヤーには、ピンポイントで刺さってくる作品に見えてくるのです。

<評価>

というわけで、私個人としては、主観的には凡作もありうるかなと、特にプレイする必要もなかったのかなとも思います。
ハードな調教ゲーが好きで、ヒロインを無理やり犯し、徹底的に屈服させた先のヒロインの変化を求めるような変態紳士ですと、似たような印象を受けることでしょう。

他方で、調教したい、基本は純愛の暖かい感じが良い、でも、終盤で急にエロエロになるのは嫌だという我儘さんとかだと、本作は、凄く刺さってきて、最高の作品になりうる可能性は秘めているのでしょう。

そうした点も考慮し、総合では佳作としておきますが、上記の通り、何を求めるかで印象が全然かわってくる作品です。
もし、私は該当するなと思われる人がいるならば、一度検討してみる価値があるのではないでしょうか。

ランク:C-(佳作)

Last Updated on 2025-08-29 by katan

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