『スワローテイル -あの日、青を超えて-』は、2019年にWIN用として、NIKOから発売されました。
MORE系列の作品としては、これが最後の作品になるのでしょうか。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
「祭りの日、屋台のお面を盗みに行こうよ」
地元の夏祭りの前日、年下の彼女の片平優奈は突然そう言った。
いつも突拍子もない事を言うような彼女だったけど、当時の俺にとってはそれが楽しくて、妙な期待をしていた。
気分屋で、あまり懐いてくれないけど、放っておくとなんだか心配で。
そんな彼女の事をいつしか好きになっていた。
「買ったお面じゃない、盗んだお面が欲しいの」
あの祭りの日にそう言う彼女に俺は渋々付き合った。
俺たちはとある作戦を立てて屋台のお面を盗む事を決行する。だが──。
賑わう人の中をかき分けて走る優奈、それが俺が最後に見た優奈の姿だった。
あの日を境に、優奈は突然消えた。
あれから3年、俺は地元を出て東京の大学に進学した。
そして、同じ大学に進学した幼馴染の上杉理恵と付き合っていた。
最近はバイトも昇給して忙しくなったが、理恵と一緒に勉強に励んで充実した日々を過ごしている。
地元ではあの夏祭りを一ヶ月前に控えたある日、俺のスマホに1通のメッセージが届いた。
差出人不明のメッセージにはこう書かれていた。
‘‘祭りの日、屋台のお面を盗みに行こうよ’’
3年前に止まっていた俺たちの時間が動き出そうとしていた…。
<感想>
MORE系列の作品はCGの美しさが注目されがちなのですが、本作は近年では珍しくなってきている、ストーリー重視の作品でもあります。
キャラゲーが評価されやすくなっている近年にあっては、ストーリー重視の作品は、その構造上、どうしても評価が低くなる傾向があります。
本作は、途中下車方式、あるいは脱落形式と呼ばれる構造をとっており、ゲームの構造上からもストーリー重視の傾向は明らかといえます。
そのため、メインヒロインのシナリオに比べて、サブヒロインのシナリオはかなり薄くなっています。
したがって、キャラゲー的な観点でプレイすると、つまりサブヒロインのルートにも期待してプレイすると、本作への満足度はかなり下がってしまうでしょう。
メインとサブとの間には、かなりの差があります。
私は、ストーリー重視の作品は好きなので、サブルートが弱くてもメインルートさえ良ければ、それで満足できます。
それだけに、メインルートの出来が非常に重要になってきます。
本作は、複数の年代を舞台にした内容である点、一般的な学園恋愛ゲーに比べキャラの年齢が高めに設定されている点等、よくある最近のエロゲとは異なる雰囲気はありますし、そこにCGの美しさが加わることから、他のエロゲとは異なるというのは、プレイしていてすぐに分かるでしょう。
だからこの雰囲気が好きという人がいるのも分かりますし、私も好きではあるのですが、ストーリー重視なのに肝心の後半が弱いからか、いまいちもの足りなく感じてしまいました。
どこがと指摘するのも難しいのですが、おそらく本作をプレイした人の多くが、もったいない作品と感じるのではないでしょうか。
まぁ、ここの作品は、そういうのが多いので、ある意味いつも通りなのかもしれませんが。。。
<評価>
最近のエロゲの中では、異質な雰囲気を持つ作品ではあるのですが、他方で、同ブランドの他作品とは似た雰囲気ですので、良くも悪くもこのブランドらしい作品と言えるのでしょう。
そして過去作と比べた場合、優先度としては過去作の方が上であり、その分だけ本作の評価も低くなってしまうのかなと。
ここの作品を凄く高く評価したことはなかったかもしれませんが、少なくなってきたジャンルの作品ですし、良作~佳作のストーリー重視作品を安定して供給してきていたのも事実で、毎回期待したくなるブランドはありました。
ここの作品を一度もプレイしたことがないという人がいるならば、そしてストーリー重視の作品をやってみたいのならば、本作に限らず過去作でも良いので、一度プレイしてみる価値はあると思いますね。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2024-08-10 by katan



