家族計画 ~そしてまた家族計画を~

2004

『家族計画 ~そしてまた家族計画を~』は2004年にWIN用として、高屋敷開発から発売されました。

2001年に発売された『家族計画』のファンディスクであり、実質的な完結編になります。

<概要>

沢村司が再び他人と暮らすきっかけとなったのは、バイト中に拾った行き倒れの少女・春花だった。言葉も通じない外国人の少女。
馴れ合いに抵抗を感じつつも、春花の世話をすることになる司。
一人で生きると決めていたのに……。
ところが、そんな妥協につけ込むようにして、司のもとに『家族から逸脱した者たち』が集まってくる。
本来の家族から追い出された元ビジネスマン。
優しかった過去を探す猛毒富豪令嬢。守銭奴で便利屋で不器用な級友。
土壇場で瀬戸際で崖っぷちな家なき子。
依存したくてしょうがないお年頃の自殺志願者。
足並みが揃うはずもなく。ぶつかったり、ののしりあったり、いじめたり、いじめられたり、転びまろびつ、彼らがたどりついたのは一軒家。
古めかしいつくりのその家で、彼らは欲しかったものを手にいれる……機会を得た。
それから、ん年の歳月が流れる。司のもとに一人の少女が転がり込んで来る。
再び、「家族計画」が動き出すのか?

<感想>

本作は、2001年に発売された『家族計画』の、末莉ルートの数年後の話になります。
当然ですが『家族計画』をやっていることが絶対の前提になっていますので、必ず本編を先にプレイしてください。

さて、本作は末莉ルートの後日談ということで、どのキャラのファンだったかでも印象が変わるのでしょう。
私は、本編のストーリーは春花や青葉の方が好きですが、キャラ単位では末莉が一番好きだったので、後日談を一番見たかったのも末莉だったわけでして。
だから本作が出ることは嬉しかったですね。

内容的には、本編が楽しめた人なら、まず楽しめると思います。
ただ、数時間ですぐに終わってしまうので、コスパは非常に悪い作品でもありました。
まぁ、ぶっちゃけ信者のお布施用作品ですねw

2000円以内の低価格商品なら短くても構わないのですが、本作は定価で6800円でしたからね。
それで2~3時間で終わってしまうのでは、いくら本編のファンでもコスパの悪さは気になってしまうでしょう。

もっとも、他のロミオ作品の場合、私はゲームデザイン部分でいつも減点したくなっていたわけでして。
シナリオライターとしても疑問はあるものの、一応仮に優秀なのだとしても、ゲームクリエイターとしては完全に三流だと思っていますからね。
この人の小説は読みたいと思っても、ADV以外のジャンルのゲームを作りたいとか言われても、悪い冗談にしか思えないですし。
しかし本作の場合、あまりに短すぎるために、ゲームデザイン部分でマイナス要因の入る余地のない作品だったのです。
そのため、結果的に唯一ゲームデザインでのマイナスを感じないという、何とも皮肉な作品でもありました。
つまり短くてコスパは悪いかもしれないけれど、言いかえれば、何も引っかかる部分がなく最後まで一気に楽しめた作品でもあったわけですね。

<評価>

まぁ、本編が楽しかったのなら、やって損のない作品なのでしょう。
コスパ問題に関しては、パッケージ版はA4サイズの128ページのMOOKとか、いろいろオマケがありましたからね。
ちょっと高価なファンブックと捉えるならば、ファンであるほど価格も気にならなくなるでしょうし。

実のところ、本作発売当時は、アクチ版だの、音声が欲しければ別途ダウンロードする必要があるだの、価格面以外にも面倒な作品だったことから、その点でも非常に印象の悪い作品でした。
もっとも、今は余計なグッズ類は要らんって人向けに、安価なDL版もありますしね。
そういう意味では、ゲームをプレイするという点に限って考えるならば、今の方がプレイしやすい作品かもしれません。

考えてみれば、私は、『星空☆ぷらねっと』とか『家族計画』は大好きだったわけでして。
それ以降の、ロミオ名義になってからの作品は、好きなジャンルの作品を作ってくれたはずなのに、どうも薄っぺらく感じるようになり、楽しめなくなりました。
今になって振り返ってみると、ロミオ作品で面白かった~と心から思えたのは、この作品が最後かもしれませんね。

ランク:C(佳作)

家族計画 ~そしてまた家族計画を~[通常版]
ダウンロード版
家族計画 ~そしてまた家族計画を~ dl

Last Updated on 2026-02-05 by katan

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