隷嬢キャスター2

2002

『隷嬢キャスター2』は2002年にWIN用として、Guiltyから発売されました。

八月薫さんが原画を担当した作品としては、おそらく最後の作品になります。

<概要>

隷嬢キャスターシリーズの2作目になります。
とはいえ、原画もシナリオも違いますし、話が直接つながっているわけでもないので、本作からのプレイで問題ありません。

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
具体的には一日一回、簡易マップ上から移動先を選び、移動した先で会話をしつつ、選択肢を選ぶ形になります。

あらすじ・・・
『隷嬢キャスター』の事件から3年後、GUIL-TVの看板番組の『プライムタイムニュース』後番組として
5人のキャスターが各コーナーを務める『プライムニュース2002』が製作されることになり、主人公はその番組の製作の最高責任者である、テクニカルディレクターに任命されるのだった。
主人公は恨みを晴らすため、5人のキャスター達に復讐を始めるのだった。

<グラフィック>

本作の特徴としてはまず、八月薫さんが原画を担当しています。
成人漫画では有名なので、知っている人も多いのかなと。

アダルトゲームという観点からは、昔はレッドゾーンの「名前シリーズ」など、幾つかの作品を担当していますので、PC98時代のアダルトゲーマーにも馴染みがある方と言えるでしょう。

名前シリーズって何?っていう人もいるかもしれませんが、『亜紀子』とか『香奈子』とか個人名がタイトルになった作品の総称でして。
ソフ倫発足に伴うエロ薄路線への傾倒を阻止し、その後の淫靡で過激な路線の先駆けとなった歴史的意義もありますし、内容的にレビュアー受けしにくい作品かもしれませんが、売り上げも凄かったようですしね。
意義・売上という名実共に、当時の重要タイトルの一つと言えたのでしょう。

ちなみに、以前にも該当記事の所で書きましたが、恋愛系作品の売上がほぼ初動で決まるのに対し、凌辱系作品はじわじわ売れる傾向があり、雑誌ランキングに名前が載らなくとも、トータルでは月間1位の恋愛系より売れたなんてケースもあるようです。
『亜紀子』は凌辱系でありながら月間でも1番の売上だったのだけれど、そういう作品が1位では雑誌的に体裁が悪いから、それでランキングを細工して掲載したという話があって、雑誌の売上ランキングがいかに参考にならないかが分かるというものです。

と言うわけで一時は原画としてもかなり有名だったものの、おそらく本作がゲーム原画としては最後なので、10年以上経った今では、全く馴染みのない人も増えたかなと思います。
したがって、今の八月薫さんのファンでも、本作を知らない人もいるでしょう。
本作でも魅力的な大人の女性が描かれていますので、ファンなら買って損はしないと思います。

まぁ、キャラに関しては、名前シリーズや漫画の時ほどの良さがないようにも思いますが、それも個人差の範囲内でしょう。

<感想>

ストーリーは、脅迫ネタを探して、それを元に凌辱調教するという、簡単に言ってしまうと凌辱ものになるのでしょう。
もっとも、抜きゲーというよりも、ストーリー性もある凌辱ものと考えた方が、違和感なくプレイできるように思います。
というのも、これはゲームデザインとも関連するのですが、本作は一日一回移動場所を選ぶタイプであり、ゲーム期間も結構長いのです。
ヒロインを脅迫した後は呼び出してHシーンを見ることができるのですが、そこに至るまでが長いわけでして。
今の抜きゲーのようにすぐにエロシーンが出てくるわけではないので、抜きゲーと思うと少し肩すかし気味になってしまうのかなと。
その代わり、長時間をかけて普段の仕事風景であるとか、ヒロインの普段の様子とかが描かれていますので、抜きゲーでも最低限のストーリーやリアリティが欲しいって人ならば、最近の抜きゲーよりも楽しめるかもしれません。
この辺は、好み次第でしょうね。

ストーリーに関して補足すると、主人公はヒロインらを自分の物にしたいってのが第一目標ではなく、まずは復讐してやろうってのが根底にあるわけでして。
だから、主人公がヒロインらの面倒を見て、ヒロインの方が主人公に対しその気になっている、つまり、おいおいここは普通は恋愛に発展するだろうってところで、無理やり凌辱展開にもっていったりしています。
たぶん、普段は陵辱ゲーが好きだっていう人でも、この作品に関しては普通に純愛ルートくれよと思った人も多いと思います。
また、そんな主人公ですので、調教中のヒロインを簡単に他人に寝取らせてしまいます。
寝取らせ好きなら嬉しい展開ですが、独占派の人とは相性が良くないでしょう。

登場人物らは大人ばかりですし、ゲームとしてはヒロインの好感度が表示されるだけでなく、他にも視聴率もパラメーターがあったりします。
これはテレビ局が舞台ということで、普段はネタを探して視聴率アップも考えなければならないのです。
かように一般的な凌辱ものと異なる部分が結構あるので、比較的オンリーワンな魅力を持った作品だったと思います。

<評価>

一つ一つの要素では突出した部分はないのですが、全体としては中々に個性的な作品であり、印象深い作品でした。

そのオンリーワン的なところは好きだったのですが、日にち単位で進行するゲームシステムが少し煩わしい面もありまして。
その部分のマイナスもあり、長所だけなら名作級ではあるものの、総合では良作ってところでしょうか。

原画にしろストーリー展開にしろゲームデザインにしろ、あちこち癖のある作品なので、合わない人も当然出てくるかと思います。
もっとも、本作の代わりになりうる作品もないだけに、今でも楽しめる作品とも言えるでしょう。
特に原画のファンや大人が出てくる凌辱系作品が好きな人には、オススメの作品だと思いますね。

ランク:B(良作)



ダウンロード版
隷嬢キャスター2 dl

Last Updated on 2025-04-20 by katan

コメント

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    意外とレベルが高い作品でしたね。
    その頃のguiltyは作画がヒドかったですが
    殆ど破綻がなく楽しめます。
    男性キャラもいいです。
    同じ頃出された「炎多留2」とセットで考えるのもいいかと。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    guiltyは元々、綺羅光さんの作品をゲーム化という印象が強くて、
    綺羅光さんの作品でなくなった時点で一度興味を失ったんです。
    Guilty+とかが出てきて、それでまた興味を持ち出したのですが、
    その間少し空白期間があって、それで本作も最初スルーしていました。
    しかし八月薫さんの作品をコンプリートしようと思ったときに、
    本作をプレイして、それでこれは面白いぞと。
    この系列の作品は絵が良ければ他は駄目で、
    テキストが良ければ他は駄目って印象もあっただけに、
    全体的に高水準で面白い本作は予想外でした。
    本作の絵に関しては、八月薫さんが原画というのが大きいのでしょうね。
    癖のある絵ですし、エロゲユーザーにうける萌え絵ではないけれど、
    やっぱり上手いです。
    そういや、「炎多留2」も同じ2002年の発売で、
    あっちが男性キャスターでこっちが女性キャスターと、
    遂になる関係なんですね。
    TV局を舞台にした作品も、ゼロ年代前半は幾つかあったけれど、
    最近はあまり見かけないですね。

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