ときめきメモリアル ドラマシリーズ Vol.1 虹色の青春

1997

『ときめきメモリアル ドラマシリーズ Vol.1 虹色の青春』は、1997年7月10日にPS及びSS用として、コナミから発売されました。

『ときめきメモリアル』のヒロインの1人に絞ったシリーズの第1弾であり、当時人気が非常に高かった虹野沙希に焦点を当てた作品になります。

<概要>

ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。

ストーリーの概要としては、舞台は高校2年の春になります。
サッカー部の補欠選手であるプレイヤーは、目前に控えた強豪校との対抗戦でレギュラーとして出場することを目指し、時にはマネージャーの虹野沙希・秋穂みのりに支えられ、時にはすれ違いながら17日間の特訓に臨むことになります。

<感想>

このシリーズは初代ときメモの人気キャラに焦点を当てたADVになります。
第1弾のヒロインは、当時絶大な人気をほこった虹野沙希さんでした。
キャラの存在感が抜群だったときメモだけに、ストーリーを強化したADVでの登場はありがたく、むしろ本編より期待した人もいたのではないでしょうか。

個人的に1番好きだったのは詩織でしたが、その次が虹野さんだったわけでして。
そのため、こういう試みは面白いなと思ったと同時に嬉しくもあった作品でした。

ストーリーについては、大掛かりな派手さとかはないのですが、テーマを絞ったことでコンパクトながらもよく出来ていたと思います。

この手のゲームは、今ならまずノベル系のADVで出されるのでしょうが、上記のとおり本作のゲームジャンルはコマンド選択式のADVで、しかもボリュームも決して多くはありませんでした。
98年はまだコマンド選択式も少なからずありましたが、それでも少々時代遅れな作りのように感じてしまうかもしれませんね。
でもだからと言って、それがすぐに悪いと言うのではなく、制作総指揮が小島さんということで、小粒ながらもとても上手く作ってありました。

そもそも本作は、一方では「ときメモ」の人気キャラのファンディスクなのですが、他方では『ポリスノーツ』のエンジンを利用した、コナミのADVの流れを受け継いだ作品とも言えます。
ところで、世間での評判とは異なるかもしれませんが、私はそれほど『ポリスノーツ』に良い印象は持っていません。
その最たる要因は、個性を感じられなかったからです。
他方で、ADVとしての完成度の面、つまりコマンド選択式ADVの作り方の上手さに関しては、十分に賞賛に値するとは思っていました。
本作はその基本的な作りの上手さを維持しつつ、ときメモという自社の作品から作ったわけですから、個性が弱いという批判はあたりません。
そのため、主観的な印象という面だけで言うならば、むしろ『ポリスノーツ』よりも良かったりします。

また、本作はただの選択式ではなく、サッカー部員の主人公という設定を活かし、サッカーに関するミニゲームもありました。
これが地味に結構はまっちゃったりもしましたし、何よりストーリーと密接に絡んだゲーム性というのは、十分に評価に値するでしょう。
さりげないところではありますが、こういう要素が積み重なることで、作品への感情移入が更に高まるのです。

<評価>

まぁ、虹野さんが好きでなければあまり楽しめないかもしれませんが、あまり嫌われる要素がないキャラですからね。
当時の人気は詩織と虹野さんが2強でしたが、詩織はアンチも多かったわけでして。
詩織に次ぐ人気がありながらアンチの少ない虹野さんは、このシリーズの1番手としては、最高の存在なのでしょう。
そのため、おそらくほとんどの人がすんなり入っていけるのではないでしょうか。
そうなるとゲームの基礎がしっかりしていますので、多くの人が十分楽しめると思います。

個人的にもとても満足はできたのですが、名作と言える程の本作だけの明確な特徴みたいなのが欠けていますし、全体としても小粒な作品でもありますからね、総合的には良作としておきたいと思います。

当時は、良くも悪くも「ときメモ」関連の商品等が一杯ありましたからね。
本作は「ときメモ」であるが故に注目した人もいたでしょうが、「ときメモ」であるが故にスルーされた部分も多いように思うわけで、良質なわりには少し損をしてしまった作品かもしれませんね。

ランク:B(良作)


ときめきメモリアル ドラマシリーズ Vol.1 虹色の青春 PS one Books

Last Updated on 2024-07-16 by katan

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