『妻みぐい』は2002年にWIN用として、アリスソフトから発売されました。
低価格路線普及のきっかけを作った歴史に残る作品でした。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
主人公、津崎悟(つざきさとる)は卒業間近の大学生。
就職先も無事に決まり、あとは卒業を待つばかりの怠惰な日々を過ごしていた。
片思いである未亡人、水森千穂(みずもりちほ)とは、何の進展もなく今住んでいるマンションを引き払うことになった。
そんな折、隣の空き部屋に若夫婦が越してくる。
人妻、蓮間香苗(はすまかなえ)は奥手でうだつが上がらない主人公を見兼ね、恋愛の手助けを申し出る。
『貴方に足りないのは、セックスに対する自信よ…』
その日から、性に溺れた生活が始まる…。
<感想>
基本的にはノベルゲーなのですが、パラメーターとか調教コマンドが出てきますので、調教SLGと考えることもできるでしょう。
ただ、数値の変動を楽しむというより、次のシーンを見るための目安みたいなので、選択肢の代わりに調教コマンドのある、ノベル系の調教ADVと捉えた方が良いかと思われます。
内容的には人妻調教物になりますね。
ちょも山さんの描く人妻はとっても魅力的だったのですが、ゲーム自体はわりと普通だったのかなと。
しかしこのゲームの凄かったところは、フルプライスなら普通かもしれない作品を、低価格で出してしまったところにあるわけです。
こうなると話は別で、コストパフォーマンスの良さが際立ってきます。
最近では陵辱物を中心に低価格商品が増えています。
人妻物も結構あります。
昔は低価格ゲームは売れないという傾向もありましたし、今のこうした流れは、本作のヒットなしにはありえなかったでしょうね。
時代の流れを変えたきっかけになったという意味では、エロゲの歴史の中では、実は大きな意義があったのかもしれません。
こういうのはね、ローリスクでいろんなのに挑戦できるという点では、非常に良いとは思うのですよ。
実際、マニアックな良作も年々増えていますから。
ただ、私個人はちゃんとボリュームと内容を備えた作品が良いわけでして。
そうなってくると低価格路線は良い面もあるけれど、名作の出辛い悪い面もあるなと思うのです。
本作も存在意義は大きかったのかもしれませんが、低価格ゆえに内容自体は普通ですからね。
特に抜きゲーで声がないってのは非常に痛かったわけで、これでコスパの良さを消してしまった感があり、総合的には良作ってところなのでしょう。
オリジナル版はどちらかというと資料的価値の方が高く、今はあまり楽しめないかもしれません。
もっとも、今出ているダウンロード版はボイスが追加されましたので、今からプレイするならばDL版をオススメします。
Last Updated on 2025-03-08 by katan
コメント
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最初は少し驚いたんです
アリスが低価格ものを出すのかって
で、実際にプレイしてみたらさらに驚きました
個人的にはフルとは言わないもののミドルプレイスでも充分OKな出来だと思います
ダブルヒロインとしてますが、どう考えても千穂さんはサブでメインは香苗さんでしたね
ロリ嫌いで人妻好きだからそう思ったのかも知れませんけど(笑)
多分、私が人妻ものを書き出すきっかけになったのはダークロウズとこれの影響が大きかったと思います
エロも短いながら価格を考えれば充分で、香苗さんのエロさにまいってしまいました
しかしこの作品のヒットと完成度に他メーカーは青くなったでしょうね
これ以下のフル作品なんてゴロゴロありましたから
何て言うか、アリスの底力を見せてもらった気がしました
音声に関しては一応音声版も買ってみたんですが、オリジナル版でも不満はなかったせいか、声に違和感があって今ひとつでした
アリスものですから、音声はなければなくてもいいって感じでしたね
あと声を大にして言いたいのは続編の酷さです
これはもう、何を考えていたのかとTADAさんを問い詰めたいところ
何しろ主人公にまったく共感出来ない
加えて、香苗さんのイメージを思い切り崩してしまっている
香苗さんてのはエッチ好きだったかも知れないけど決してビッチではなかったはずです
前作では夫に愛想を尽かしていたからこそ主人公に靡いたわけで、2の方は愛している夫が長期出張していたという理由だけで新主人公に誑かされていってるんですよね
これにはかなりがっかりですよ
案の定、評判は悪かったようですし前作ほどは売れなかったようですが、なぜそうなったのかスタッフには猛省を促したいところです
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> 最初は少し驚いたんです
> アリスが低価格ものを出すのかって
チャンピオンソフト時代も含めて考えるならば、
忘れた頃に低価格で仕掛けている傾向もあるので、
予想できた人もいたのでしょうけどね。
ただ、この時期のアリスは館456のように、
小規模作品は幾つかまとめて販売という方向性になっていたし、
市場的にもTAKERUとかなくなって、
安くお手軽にという発想がなくなっていただけに、
この時期に低価格ものでの勝負というのは、やっぱり驚きでしたね。
> どう考えても千穂さんはサブでメインは香苗さんでしたね
> ロリ嫌いで人妻好きだからそう思ったのかも知れませんけど(笑)
自分はロリも好きだけど、やっぱりこの作品は香苗さんでしょうね。
エレーヌも香苗さんも最高で、そういや最近のアリスは、
人妻分が少し足りないような。
> しかしこの作品のヒットと完成度に他メーカーは青くなったでしょうね
> これ以下のフル作品なんてゴロゴロありましたから
> 何て言うか、アリスの底力を見せてもらった気がしました
コラムか何かでも書いたのだけれど、
当時私は各社から低価格路線が増えていくのかと思っていました。
でもなかなか他所から低価格作品が増えなくて、不思議だったんですよね。
で、あるクリエイターの話によれば、あれはアリスだから成功したのであって、
他所が真似ても成功できないと思ったそうで。
アリスの勢いがまだ非常に強かった頃ですし、
他所が同品質の低価格商品を作るには時間要したと、
それだけ凄かったということでもあるのでしょうね。
> 音声に関しては一応音声版も買ってみたんですが、オリジナル版でも不満はなかったせいか、声に違和感があって今ひとつでした
自分は結局音声付きのは購入しなかったので、どんな音声か分らないんですよね。
> あと声を大にして言いたいのは続編の酷さです
> これはもう、何を考えていたのかとTADAさんを問い詰めたいところ
> 案の定、評判は悪かったようですし前作ほどは売れなかったようですが、
>なぜそうなったのかスタッフには猛省を促したいところです
最終的にはGOサインを出したTADAさんの責任もありますかね。
まぁ2のライターはラノベに行ってしまったし、
しかも売上だけで見ればラノベに行ったエロゲライターで最も成功しているし、
さらに本人の性格もアレですから、全く反省はしないのでしょうね。
初代と同じライターだったら、2も違っていたのでしょうが。