『探偵 神宮寺三郎 危険な二人』は1988年にディスクシステム用として、データイーストから発売されました。
シリーズ第三弾。
前作はファミコン用でしたが、またディスクに逆戻りですね。
<感想>
ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。
本作は、前編が88年で後編が89年なのですが、両者の期間は短いですし価格も通常の半分ですので、1本のゲームとして88年の発売として区分しておきます。
さて、当時、巷の噂では、本作はイマイチって評判を聞いたわけでして。
これまでのシリーズ作品に比較的良い印象のなかった私は、それでプレイするのを大分後回しにした作品でした。
しかし、いざやってみると、あれれ?って感じたわけです。
つまり、聞いてた評判に反して普通に楽しかったのです。
この違いが生じた理由は単純です。
前作の『横浜港連続殺人事件』は、一部で好評だったのですが、中身自体はとても単純なゲームでした。
しかし、当時のプレイヤーの大半は子供でしたし、だからこそ、逆にその単純さが入門用として合っていたわけですね。
ところが、本作は登場人物も増えていますし、ストーリー的にも前作よりかなり複雑になっています。
これでは子供には難しいでしょうし、理解できなければ当然評判も悪くなるでしょう。
つまり、構造的に『横浜港連続殺人事件』が好きだった人には、この『危険な二人』はあまり楽しくないのです。
もっとも、私は前作の単純さが気に入らなかったわけですから、本作のような路線変更は大歓迎です。
だから楽しめたわけですね。
したがって、本作は子供向けの入門用としては失格だったのかもしれませんが、ゲームとしては大人も耐えられる出来に進化していたのだと思います。
<評価>
そういうわけで基本的には楽しめたのですが、人物一杯のハードボイルド路線ってあれがあるじゃんって思いましたし、単にPCゲーの推理物っぽくなっただけで、特に大きな特徴も感じられなかったので佳作としておきたいと思います。
まぁ、ファミコン時代のゲームは子供に理解されないと駄目なわけで、そういう意味では不遇だった作品の1本でしょうね。
ちなみに、今は旧1~4作目までがリメイクされ1つに纏められ、DS用の「いにしえの記憶」として発売されています。
ディスク及びファミコン時代のこの作品が好きで、だけど当時は『危険な二人』だけ楽しめなかったという人であれば、もしかしたら当時よりも今の方が楽しめるかもしれませんね。
ランク:C-(佳作)

Last Updated on 2025-09-12 by katan


コメント
SECRET: 0
PASS: def0829c575ee4c593cafbaaece57661
PS版のアーリーコレクションでプレイしました。
今作は洋子さんで捜査出来たり前作のキャラが再登場(プレイしなくても問題無いレベル)
したり今後の神宮寺シリーズの基盤を築いたのではないでしょうか。
ちょっと残念なのが全体的に演出が貧弱でだった事ですね。
序盤のレースサーキットで背景のバイクがちゃんと走ってるのは感心したのですが
「[色:FFFFFF]神宮寺がバイクで疾走し事故を起こす[/色]」シーンになると
静止画で効果音も無く完全に紙芝居になってしまい、
盛り上がるシーンだっただけに非常に勿体無いと思いました。
こういう「動き」や「効果音」の演出では同じ89年に出た「ブルートレイン殺人事件」
や「ファミコン探偵倶楽部」の方に軍配が上がりますね。
車内から見える道路の白線だけ動かしてあたかも走ってるように見せる技法や
波の音で海の近くと感じさせるのはとかさすがでした。
>本作は子供向けの入門用としては失格だったのかもしれませんが、
昔「ファミっ子大集合」というゲーム番組の攻略コーナーで
後編序盤の謎解きを紹介していたのを記憶しています。
そのくらい子供には難しかったのかもしれませんね。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
シリーズ全体を語るのはファンの方にお任せするとして、個人的にはこの作品で変わったなという気はしました。
ただ、やっぱり見た目は地味ですよね。
ブルートレインは演出面が凄く良かったので、あれと比べるとつらいものがありますね。