『METAL EYE』は1993年にPC98用として、エルフから発売されました。
SF系のRPGになりますね。
あの『同級生』の次の作品ということで注目されたのですが・・・
<概要>
ゲームジャンルはRPGになります。
近未来を舞台としたSFものであり、メタルと呼ばれるアンドロイドのような存在がいる点、アムネイドという巨大組織が圧倒的な権力を握る世界という点が、特徴として挙げられるでしょうか。
ストーリーとしては、主人公であるフィンディルが、父親を探す旅に出るというものになります。
<感想>
さて、RPGの物語の内容としてSFが選ばれるのは、windowsやPS時代以降ではわりとありますし、近年ではむしろ純粋なファンタジー系より多い気すらします。
しかし、90年代半ばのPC98やSFC時代は、中世ヨーロッパ風の世界観の作品ばかりでした。
SF系は皆無ではなかったですが、比較的珍しかったわけでして、個人的にはそれだけでも好印象でしたね。
ストーリーは全部で3章に分かれており、各章ごとにヒロインが存在するという構成でした。
基本的に黒髪ロングのヒロインが好きなのですが、『METAL EYE』では、ボーイッシュな赤髪のフェイ・メイが印象的でしたね。
システムはフィールド移動型のRPGになります。
RPGとしては一番基本的なタイプかもしれませんが、エルフの初期のRPGはダンジョンRPGが多かったので、エルフ作品に限ってみれば比較的珍しい部類に属するでしょう。
戦闘シーンにもアニメーションがふんだんに使用されており、見た目にも楽しませてくれました。
・・・と、ここまでで普通のRPGとはちょっと違ってるなってのは、何となく分かってもらえると思います。
挙げていけばいろいろ特徴があるので、比較的話題にもしやすいですし。
ただ、正直なところ、私の中での印象が薄いんですよね。
世間的には、かなり酷評もありました。
しかし、それは『同級生』の後の作品ゆえの、期待の高さからくる反動が含まれていることも否定できないでしょう。
逆に高く評価している人も何人も見かけていますしね。
そのため今回とりあげたわけですが、どうにも覚えていない・・・
何て言いますか、私の場合、エルフのフィールドタイプのRPGと相性が悪いようなのです。
全く楽しめないというわけではないのですが、ADVに関しては名作揃いだと思うものの、それと比べるとRPGやSLGの場合には数段落ちて見えてしまうのです。
その中でもフィールドタイプのRPGは、エルフが一番苦手とする分野なんじゃないかと思うわけでして。
ADVを間延びさせたような感じがして、つくづく私と相性が悪いのです。
まぁ単に私と相性が悪いだけなのか、それとも誰がやっても駄目だと感じてしまうのか。
本作に関しては個人的な相性云々だけではなく、後者なのかなという気もしますけどね。
エンカウント率が高くて鬱陶しかったり、ゲームバランスとかも大味でしたから。
<評価>
同じフィールドタイプの『ドラゴンナイト3』なんかは、かなり低く評価したのですが、本作は客観的には特徴はありますので、それなりには楽しんだかと思います。
そのため、一応佳作と判断しておきたいと思います。
本作に関しては、蛭田さんがゲームデザインをしていないとのことですが、この頃からでしょうか。
エルフ作品は大作が多く、それだけに当たれば大きいのだけれど、交互に外れも混ざってきたりして、一部ではアタリとハズレが交互にくるなんて言われたりして、浮き沈みが激しくなっていったように思います。
逆にシルキーズブランドの方は、小粒な作品が多いけれど、実験的なのにきちんと纏まっていたりして、楽しめる作品が多かったように思いますね。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2024-09-17 by katan
コメント
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個人的には2回もクリアしてしまうほど夢中になれたRPGなのですが
ラストシーンには素直に感動しました。近年の泣きゲーのはしりだと思ってます
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いつかもう一度やってみたい作品ってのがいくつかあって、この作品もその中の1つなんですよね。
今やったらもっと素直に楽しめるように思いますから。