傷モノの学園

2001

『傷モノの学園』は2001年にWIN用として、RaSeNから発売されました。

『夕焼け ~November~』が好きだったことからプレイした作品でしたね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
華やかな文化祭が催されていた風音学園。学生達が思い思いの出し物を用意し、それらを本校の学生や、他校の学生、一般人らが入り混じり、例年通りの盛り上がりを見せていた。
しかし、突如として起こったアクシデントによって文化祭は中断を余儀なくされ、全校集会が開かれた。
その最中、学園生活に不満を持つ学生らと学園執行部の面々が、銃を手に学園を占拠…、それが抵抗するものは射殺され、女子学生らは凌辱される、悪夢の始まりであった。

<感想>

RaSeNの作品はこれが初プレイでしたが、有島悠也さんの『夕焼け ~November~』はプレイ済みだったわけでして。
『夕焼け ~November~』は必ずしも大絶賛とまではいかなかったものの、このライターの次の作品もプレイしてみたいと思わせる内容だったので、それで購入に至った作品でした。

さて、本作に関しては、何を求めたかでも感想がかなりかわってくるかと思います。
当時はライターの作風、つまりは『夕焼け ~November~』に見られるような、独特の青臭さに惹かれて購入した人も結構いたと思います。
本作は基本的には陵辱モノになるのですが、単なる陵辱ではない陵辱+アルファとしての、ストーリーも楽しめる陵辱作品を求めていたってことですね。

私もその一人だったわけですが、残念ながらその方面での期待は裏切られてしまいました。
テキストにライターの個性は少なからず出ているものの、ストーリー性は『夕焼け』よりも弱くなったんですね。
その結果、普通の陵辱モノっぽくなってしまったわけで、ライターの可能性に期待していた人には、どうしても物足りなく感じられてしまったのではないでしょうか。

そのため、個人的には当初の思惑と外れてしまったわけですが、この持ち味でもある青臭さは人を選ぶ側面もあり、魅力に感じる人がいる一方で当然それを嫌う人もいるでしょう。
本作はその青臭さがなくなったのですから、抜きゲーとしてはある意味万人向けになったとも言えるのかもしれません。

そしてここは最大の特徴でもあるのですが、『傷モノの学園』はとにかく「輪姦」が多いのです。
小難しいことはいらんから単純に輪姦を楽しみたいって人には、本作は良かったように思います。
今なら他にも輪姦モノの良いゲームもあるでしょうが、当時はまだ輪姦特化作品は少なかったですからね。
当時としては、輪姦ゲーといえば傷モノシリーズだろって、そう連想する人も少なからずいたでしょうし。
そういう意味では、これはこれで非常に意義のあった作品なんでしょうね。

<評価>

総合では佳作ってところでしょうか。

『夕焼け』と比べると物足りなさは否めませんでしたし、属性のない人に輪姦の良さを気付かせるほどの勢いもなかったですしね。
ただ、当時としては珍しい輪姦特化の作品でもありましたし、輪姦が好きならもう少し評価が上がりうる作品かと思いますね。

ランク:C(佳作)


ダウンロード版
傷モノの学園

Last Updated on 2025-02-17 by katan

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