星の王女

2003

『星の王女』は2003年にWIN用として、美蕾から発売されました。

全てはここから始まった・・・
ということで、業界初の18禁乙女ゲームになります。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・19歳の春、憧れだった大学に合格し、通い始めた主人公。
両親は仕事の都合で、ヨーロッパで暮らしているため、兄と二人暮らしをしている。
妹思いの優しい兄に見守られ、幸せな日々を送っているが、そんなある日・・・
両親の突然の死という悲しい事件が、彼女に訪れた。
大切な人を失ってしまい、悲しみに暮れる主人公は、兄や幼なじみに支えられながら、少しずつ元気を取り戻していく。
そして、両親の死と過労から彼女の唯一の支えだった兄までが倒れてしまう。
途方に暮れた主人公だったが、一心の祈りが通じ、兄の意識が戻り、安心したのも束の間、両親の残してくれた思い出の家を、買収しようとヤクザが執拗につけ狙う。様々な境遇に巻き込まれながらも、沢山の優しい人に支えられ、強く生きていく主人公。
桜が舞う季節・・・悲しく、せつなく、そして愛しくなるような物語。

<感想>

本作は女性向けの、いわゆる乙女ゲームになります。
しかも、業界初の18禁乙女ゲームだそうです。
18禁でない、いわゆる一般向けの乙女ゲームならば、遅くとも90年代に既に幾つもありました。
しかし、18禁となると、この年までなかったわけでして。
後発のBLゲーの方が、アダルトゲームに関しては先になるということですね。

さて、肝心の内容なのですが、初回版はどうもバグが多かったみたいですね。
それは今は解決しているので構わないとしても、ストーリーは描写が薄く物足りないし、グラフィックも少し崩れていたりで、どうしても物足りなさが残ってしまうのかなと。
他にアダルトの乙女ゲーがないので同ジャンルとの比較はできないけれど、同時期の男性向けアダルトゲームであるとか、女性向けでも既に名作が生まれ始めていたBLゲーなんかと比べると、内容的にはまだまだといった感もありました。

もっとも、男性向け作品のキャラは頭身が低めなものばかりになった中で、本作の様な頭身が高めな作品は、それだけで気分転換になります。
また、作品の端々に男性向けとは異なる感性が盛り込まれていることから、それなりに新鮮な感覚でプレイできましたし、個人的にも得るものはあったように思うわけで、満足度は決して低くはなかったのかなと思います。

<評価>

どんなジャンルにしてもそうなのだけど、まずは最初となる作品が出ないと後続の作品もないわけでして。
本作に関しては、何より大人向けの乙女ゲームが出たということ自体に、一番の意義があるのでしょう。
一般的な商品の場合、最初に凄い商品があって、それを真似たり影響を受けた商品が後に続くことが良くあります。
でも、アダルトゲームでは、そんなことは非常に稀で、皆無と言っても間違いはないくらいです。
何か凄いと思える作品があっても、大抵はそれより先に似た作品がありますから。
完成度が低くても、まずは何かしらの作品が種を蒔いているわけで、本作は大人向けの乙女ゲーの種を蒔いた作品ということなのです。
内容自体は凡作相当かなと思いますが、本作の意義を考慮し、総合でもギリギリ佳作とします。

古い作品なので、今の作品よりは見劣りしますが、作品の出た時代背景を理解できる人で、乙女ゲーの発展を順に追いたい人ならば、今でもプレイして損のない作品だと思いますね。

ランク:C-(佳作)

XPソフト星の王女

Last Updated on 2025-08-19 by katan

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