『初恋』は2002年にWIN用として、RUNEから発売されました。
野々原幹さんの絵が好きで絵買いでしたが、ちょっと斜め上な初恋の物語でしたね。
<グラフィック>
個人的には絵に惹かれて購入した作品でした。
野々原幹さんの絵は好きなものですから、何だかんだで、その後も、ほとんどプレイしているように思いますね。
現在はたぬきソフトで活躍されている原画さんなので、知っている人も多いでしょう。
言うまでもなくロリな絵柄です。
演出面等で特に優れているというものでもないので、あとは好みの問題ですね。
私と似たような好みであれば楽しめる確率は高まるのでしょう。
<感想>
タイトルからも分かるように恋愛ものです。
設定とか見ると普通の恋愛ものっぽいのですが、かなり変化球です。
トンデモというのか、超展開というのか、ファンタジーっぽい要素が多分に絡んできますので、現代での普通の恋愛を求めるのであれば、この作品は避けた方が賢明なのでしょう。
まぁ、妹要素だのファンタジー要素だのが含まれた恋愛ゲーというのは、当時の流行を集めたようでもあり、ある意味普通だったんですよね。
私自身はファンタジーを絡めた話も好きなのですが、設定に意外性のない後発作品はその分完成度を高めろよと思うわけでして。
不満が出てしまうのは展開が不自然で唐突に感じてしまったからなのでしょう。
あとは好みの話にもなるのですが、前世の因縁に対しここで決着をつけるという話なら好きなのですが、前世の因縁は来世で決着つける、だから今はとりあえず死んでおくねとなっても、ぽか~んとなってしまいます。
明日から本気を出すと言われているようで、結局何がやりたいんだろうって思ってしまいますから。
終始そんな感じなのでストーリーは楽しめなかったのですが、途中の掛け合いとかは結構楽しめたのかなと。
絵の魅力も含めれば、そんなに悪い作品でもないよなと。
<評価>
世代的なものもあって、私はこういう設定でもまだ大丈夫なのですが、現代を舞台にしたものに必要性のないファンタジーを混ぜるなという人には、ちょっと注意が必要なのでしょう。
何にせよ、タイトルにあるような普通の初恋の物語ではありません。
そういう意味では最近の流行とはずれていっているのでしょうが、野々原幹さんの作品は最近は変態路線が多いですからね。
この絵で変態でない恋愛ゲーを楽しみたい人もいるでしょうから、一定の需要は今でも褪せずに残っているようにも思いますね。
Last Updated on 2025-04-10 by katan