えろてぃっく まじかる とりっぷ 3

1990

『えろてぃっく まじかる とりっぷ 3』は1990年にPC88用として、エレインソフトから発売されました。

シリーズ第3弾であり、完結編となる作品でした。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

本作は1の続編であり、かどわかしの森から戻ってきた勇者として主人公は国民から称えられ、エリス姫と無事結婚し3年が経過しています。
エロディン王国の国王が退位し、主人公が次のエロディン国王に。
平和な日々が続くと思われた矢先、鏡の中から一人の女性が時空を超えてやってきて・・・

<感想>

えろてぃっくまじかるとりっぷシリーズの3作目であり、同時に完結編になります。

今後、おそらくこのシリーズについて記事を書かないと思うので、ここでついでに書いてしまいますが、2作目は1の過去の話になります。
具体的には、1で出てきた魔女が魔女になるまでの物語であり、1とは立場が逆だったのです。
ちなみに、魔女になる女性が主人公ということで、主人公である女の子のHシーンが多かったです。

さて、その上で今作ですが、こちらは1の後の話となります。
1の主人公が1で救ったお姫様と結婚して、3年後に国王になってからの物語になります。
平和な生活になったと思ったら、過去から国の昔の使用人が時空を超えてやって来たり、妻となった姫様の中には魔女が潜んでいたりと、確かそんな感じでしたかね。

ストーリー自体は、今となっては特に秀でたものでもないのでしょう。
しかしアダルトゲームでストーリーで楽しませる作品は、まだそれほど多くなかったこともあり、相対的にはよく出来ていたと思います。
そもそも、本作はファンタジーものですが、ファンタジー系RPGでストーリーを楽しめる作品自体も、大体89年ころからの登場ですし、『スレイヤーズ』とかのラノベも、ようやく出始めたころでもありますからね。
そういう意味では、新鮮さも少しはあったといえるでしょうし。

それから、ゲームシステムはノベルゲームでした。
1のころとかは、画面右側全てにテキストが表示され、ビジュアルノベルっぽいレイアウトでしたが、今作は画面下部にテキスト欄があり、オーソドックスな表示方法になっています。
また、適度な遊び応えもありましたし、その点も良かったと思います。

<評価>

同人というと、何かしら長所はあったとしても、そのかわり何か短所のある作品も多いです。
そういう意味では本作は、欠点もなくバランスのとれた作品であり、当時の商業作品に匹敵する内容だったのではないでしょうか。

特にノベルゲーに関しては、商業作品では90年から92年が非常に少なく、エロゲでも90年はRPGの流行もあり、ほとんどノベルゲーがなかった年でした。
ノベルゲーをプレイしたければ同人をやるしかなく、その点で本作の存在は大きかったように思いますね。

ランク:B(良作)

Last Updated on 2025-02-11 by katan

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