『夕焼けロケットペンシル』(あさの ゆきこ)
筆記具集めも趣味なので、文房具屋にもよく行きます。
それで興味を持った作品でしたね。
あらすじ

作品説明は以下の通り。
「なつかしい文具とつづる、少女サトミの文房具店細腕繁盛記。
サトミは家の文房具店を手伝う小学3年生の女の子。
父親が引きこもりのため、実質ひとりでお店をきりもりしている。
そこに降ってわいた店の取り壊し話。
少しだけどお店を頼りにしてくれるお客さんがいる。
いなくなっちゃったお母さんの帰る場所も守らなくちゃいけない!
サトミは父からお店を譲り受けて営業を続けることに。
売れないマンガ家さんや元気な女子大生。
初めて恋心を薄い胸に秘めながら、サトミのお店、本日も営業中です!」
感想
健気に働く女の子に、駄目親父、出て行った母親と、設定だけ見れば、『じゃりン子チエ』みたいな感じになるでしょうか。
もちろん、全然話もキャラも違いますけどね。
健気に頑張るサトミの姿が可愛くもあり、読んでいて応援したくなってくるんですよね。
とは言うものの、いくらサトミが懸命に文房具屋を盛り立てようと頑張っても、所詮は小学3年生ですからね。
世間一般の普通の考えで言えば、そんな子供がやると言っても、誰も相手にするわけがないのですよ。
この作品はきちんとそこから始めていて、周りに少しずつ理解してもらえるようになったり、それでも悪い人に騙されてしまったりと、話にご都合主義のような無理がなく自然なのですよ。
だからすんなりと物語の中に入っていけるのです。
全3巻と短いこともあるけれど、面白いまま最後まで進んで、読んで良かったなと思えた作品でした。
うん、久しぶりに満足。
ここ数年の中ではかなり好きな作品です。
ただ、野暮なことを言えば、文房具の知識は若干足りなかったのかなと。
もう少し学んでしっかりと内容に反映して欲しかったりも。
でも少し勉強不足なところはあったのだけれど、それを反省して次に活かそうとする姿勢はハッキリとしていたので、あまり気にならなかったですけどね。
それだけに3巻で終わってしまったことは勿体無く、こういう作品こそもっと続けてもらいたかったように思います。
文房具に焦点を当てた作品は少ないので、応援したくなるんですよね。
また、せっかく各地の文房具屋の応援メッセージなんかもあったわけですから、もうちょっと一緒に盛り上げていって欲しかったなと思ってしまうのです。
まぁ話としてはきっちりと終わっているので、無駄に延ばさず1つの作品として高いレベルのまま完結させたことは、本来は良いことなんですけどね。
それは分かっているのだけれど、これからもっともっと伸びていきそうだっただけに、やっぱりもう少し読んでいたかったなと思ってしまいますね。
Last Updated on 2024-04-13 by katan



コメント
文房具を題材に扱った漫画ということでめずらしさもあり、この漫画読んでみたいです。
私は文房具にそれ程、興味がないですが、自分が知らない分野の事を知りたい欲があります。
子供の時は自由研究で使う用紙を近所の文房具屋さんに買いに行った記憶がありますが、今は閉店しまいました。
ここ最近は文房具屋さんも、田舎ということもあり見かけなくなりました。
katanさんは何がきっかけで筆記具に興味をお持ちになったのですか?
私はブログの感想をまとめるのに最近はノートに鉛筆で箇条書きで要点をまとめています。
自分自身忘れていましたが、文字を書くということが好きなのです。
この漫画は3巻と短いようですが、最後まで面白いというのは大事ですよね。
katanさんもXのアイコンをずっと鮎川にされているので、オレンジロードはとても思い入れがあると思いますが、この作品も18巻で最後まで凄く面白い作品でした。
最近のジャンプ漫画とかだと無駄に長期化して巻数だけ伸びていくので、私は20巻未満で完結する作品くらいがだれずに良い思い出のまま終わってよいと思っています。
個人個人趣味があって、面白い作品と感じればいまいちだなと思う漫画もあると思いますが、もし機会がありましたら、katanさんの漫画のオールタイムベストを聞かせてください。
私も漫画は読み続けるので、何か面白い作品があったらブログで報告しますね。
>メガドラさん
この記事は、いつもより好意的に書いていると思います。
そのため、凄い面白いとか傑作とかではないのですが、題材が珍しいことは間違いないですし、読後感も良いので、読んでよかったなと思える作品だとは思いますね。
私、学生時代までは筆記具に興味がなかったんです。
一番安いシャープペンとか使って、書ければ同じでしょって感じで。
ただ、資格試験の際、論文試験で少しでも速く書けて、それでいて手の疲れないペンを探していて、人間工学系のペンに興味を持ち出したのがきっかけでした。
そこからは、ピュアモルトという樽の廃材を使ったペンから、木のペンも良いよねってことで、木軸にはまっていきました。
そうなると、今度は銘木自体に興味がわいてくるのですが、木軸のペンって、当時は種類が少なく、ペン作家のHPとか見ても銘木の情報が得られないのです。
カスタムナイフのグリップとか、釣りのランディングネットを扱うHPの方が様々な情報が得られるので、木軸のペンが欲しいという目的を達成するために、そういうHPをよく見るようになって、興味の幅が広がっていった感じですね。
あとは単純に昔から綺麗なものが好きなので、ライティングジュエリーと呼ばれるモンテグラッパのペンのような綺麗なペンに興味を持ったり。
その辺も、きっかけはデルタの「青の洞窟」ですね。
それまで、高級筆記具というと、黒と金色の地味なものというイメージしかなかったので、「青の洞窟」を見て、世の中にこんな綺麗なペンがあるのかと衝撃を受けた感じです。
学生時代までの私には、今の私は想像もつかないでしょうねw
漫画や小説、ドラマとかもそうですが、基本的に好き嫌いはないものの、自分の仕事を題材にした作品だけは、どうしても現実との乖離が激しくて、見ないですね。
オールタイムベストを絞り込むのは大変そうですが、好きなのに全然紹介できていない作品もいろいろあるので、少しずつ紹介できればと思います。