『探偵神宮寺三郎 時の過ぎゆくままに…』は1990年にファミコン用として、データイーストから発売されました。
神宮寺三郎シリーズ4作目。
何の因果か、ディスク→FC→ディスク→FCと交互に発売されています。
以後はPS時代まで間がありますので、初期のシリーズの最後の作品でもあります。
<感想>
ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。
これはシリーズの中でも、最も好きな作品でしたね。
複雑な人間関係や心理描写などが、一番優れていたように思います。
シナリオは野島一成さんなのですが、代表作の1つに挙げることができるでしょうね。
本作にはもう一つ特徴があって、複数の視点で物語が語られることから、マルチサイト的な側面も有していました。
これは当時ではまだ珍しかったこともあり、物語の厚みを増すことに大きく貢献しました。
まぁ、一般的にも評判は良いですし、ファミコン限定ならば屈指の作品だったのではないでしょうか。
ただ、既に閉塞感の漂っていたファミコンのADV市場とは異なり、他機種ではADVも進化をし続けていたわけでして。
それらの名作と比べるとインパクトが足りず、どうしても見劣りしてしまうのは仕方ないのかもしれません。
本作は殺人事件が起きなかったり内容的に派手さがないこともあり、とにかく地味なんですよね。
これといった明確な特徴も乏しいわけで、好きなんだけど名作と言いにくい作品でもありました。
それでもあと1年早ければ名作扱いしていたように思いますが、個人的には良作止まりってところでしょうね。
とは言うものの、このシリーズに手を出すのであればこれだけはやって欲しい、そんな作品でした。
ランク:B(良作)
Last Updated on 2025-01-30 by katan



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