『MOON CHILDe』は2005年にWIN用として、SIESTAから発売されました。
久弥さんが復帰ということで話題になった作品ですね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・『国立まほろば学園』――
それは、人里を遠く離れた山深い森に、まるで城塞のごとき威容をそびえ立たせていた。
【蝕】によって蔓延したと言われる奇病“ナイトメア感染症”。
ムーンチャイルドと呼ばれる感染者たち。
その治療をほどこすための施設でもある学園に、草薙ヒロトは転校してきた。
そこで出逢った、ひとりの少女。
「あなたが本心から真実を望むなら、見せてあげる」
夕月咲夜――彼女は学園の秘密を暴こうとしていた。
ヒロトは彼女と共に、大きな運命の渦に巻き込まれていく。
閉塞した学園で、次々と起こる怪事件。ファントムと呼ばれる怪人の伝説。
ムーンチャイルドを巡る憎悪と陰謀。
ヒロトは、自らが予知した「最悪の未来」を回避することができるのか?
<感想>
Keyのどの作品が好きか、言い換えるならば、『AIR』以降の作品と、デビュー作である『Kanon』とどちらが好きなのか。
『AIR』が麻枝さんの作品であるならば、『Kanon』は久弥さんの作品であり、そこに大きな違いがあるといえるのでしょう。
麻枝さんの作品は、鍵作品をやっていれば、他にもいろいろプレイできるのですが、久弥さんは『Kanon』を最後に、ゲーム業界から離れていましたからね。
久弥さんのファンからすれば、本作によって久弥さんが復活したというのは、非常に大きな出来事だったと思います。
・・・まぁ、結局のところ、アダルトゲームに関しては、この作品が最後なんですけどね。
ところで、私は『Kanon』の大ファンでもありますが、久弥さんの新作というだけでは、それほど大きな期待は持っていませんでした。
というのも、鍵作品の多くには高い評価をしているものの、ライター個人個人には、それほど高い評価をしていないからです。
なんていうのかな、例えば蛭田さんとかTADAさんとか、剣乃さんとか広崎さんとか、そういう人らは優れたクリエイターであり、その新作には無条件で期待していました。
他方で、鍵作品は、麻枝さんや久弥さんだけでなく、彼らのシナリオにいたるさんの絵と、当時は業界最高峰だった塗りと、折戸さんの音楽等が上手く噛み合い、その相乗効果で出来上がった作品が凄かったのであって、シナリオだけとか、音楽だけとかを切り取って、それだけで凄いとは思わないのです。
まぁ、あくまでも私個人の印象ですけどね。
というわけで、本作にも過度な期待はなかったですが、それで良かったのかもしれませんね。
本作も、久弥さんのパートはシナリオは良かったですが、他の要素が優れているわけでもないので、過去作ほどの魅力は感じられませんでした。
なお、本作についてはライターが複数いるのですが、その弊害がもろに出ていまして。
ライター間で設定の共有ができていないのか、細かい部分でちぐはぐな印象がありましたし、各シナリオが独立しているので、個別ルートに入ると、他のヒロインが出てこないなどの状況も生じていました。
<評価>
総合では佳作としておきます。
久しぶりに久弥さんの作品がプレイできた。
それだけで一応の満足はできたものの、それ以上でもそれ以下でもなく、作品としてはいろいろ問題もあったという感じでしたね。
今はアニメの仕事をやっていることもあるみたいですが、できれば、もう一作くらい、ノベルゲームで見てみたかったものです。
Last Updated on 2026-02-15 by katan


