キングスクエスト5

1991

『キングスクエスト5』は1991年にFM-TOWNS用として、シエラオンラインジャパンから発売されました。

シエラ社の代表作である、キングスクエストシリーズの5作目になります。

<概要>

ゲームジャンルはポイント&クリック式ADVになります。

主人公であるグラハム公が城に帰ろうとすると、その城が、中にいる家族ごと消失してしてしまいます。
その時の様子を見ていたフクロウのセドリックによると、これは魔法使いのモーダックによる仕業とのこと。
そこでグラハムは、家族を取り戻すために、モーダックを追うことになります。

<総論>

例えば、PS時代までのRPGにおいては、ドラクエを擁するエニックスと、FFを擁するスクウェアが二大巨頭という感じでしたよね。
海外のADVにおいて当てはめてみると、モンキーアイランドシリーズなどのルーカスアーツ社と、このシエラ社が特に有名だと言えるように思います。

そのシエラ社なのですが、代表作はいろいろありまして。
個人的にはガブリエルナイトシリーズが一番好きなのですが、そのGKシリーズは90年代の代表作であり、同社の初期の代表作となると、やっぱり80年代から存在する、キングスクエストシリーズが挙げられるのでしょう。

初代キングスクエストの最たる特徴、それは世界で初めてプレイヤーキャラを表示させたADVであることにあります。
例えばRPGでキャラがフィールド上を歩きますが、それと同じで画面上にプレイヤーキャラが表示され、行動するのです。

正直なところ、だからどうしたという気もしなくもないですが、日本のADVでは主人公が表示されない1人称視点のADVが主流であるのに対し、欧米のADVでは主人公の姿が表示される3人称視点のADVが主流でして。
その点で日本と欧米では、ADVでも大きく異なるわけです。
その違いはどこで生まれたのかを突き詰めると、初代キングスクエストの存在の有無に辿り着くわけで、海外のADVに与えた影響という観点からは、初代KQは非常に大きな意義のある作品だったと言えるのでしょう。

本作はそのシリーズの5作目であり、国内ではFM-TOWNS版とPC98版が発売されました。

<感想>

まぁこういう作品が移植されるか否かは、作品の出来ではなく、それ以外の部分に左右されることも多いです。
本作も移植されたということ自体は喜ばしいことなのですが、KQシリーズで世界的に評判が良いのは6なんですよね。
日本では5と7は移植されたものの、その間である肝心の6は日本語移植されていません。
できれば、6も移植して欲しかったものです。

さて、本作にはFM-TOWNS版とPC98版とがあり、画像はPC98版なのですが、できればTOWNS版でプレイした方が良いのでしょう。
というのも、当時の他機種では精々256色までだったのですが、TOWNSは既に32万色を実現していましたし、本作も非常にグラフィックが綺麗だったのです。
また、TOWNS版には音声が付いており、画面にテキストが表示されない代わりに、音声を聞くことができます。

他方でPC98版は、音声の代わりにテキストが表示され、そこはまだ良いとしても、グラフィックが16色なんですよね。
元から16色で作られた作品ならば、16色でも非常に綺麗な作品もあるのですが、本作はそうではないですからね。
PC98版だと、どうしてもグラフィックがぐちゃっとしてしまい、見辛くなってしまうのです。
だから本作を十分に堪能したいのであれば、TOWNS版が良いのです。

<評価>

内容自体はいかにも当時の海外製ADVといった感じですね。
手堅くまとまった作品で、私の評価するタイプとは異なるものの、難易度の高い作品をやりたいならば、十分オススメできる作品だと思いますね。

ランク:B(良作)

Last Updated on 2024-08-26 by katan

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