スーパーウルトラむっちんぷりぷりサイボーグマリリンDX

1994

『スーパーウルトラむっちんぷりぷりサイボーグマリリンDX』は、1994年にPC98用として、ジャストから発売されました。

ハイテンションな馬鹿ゲーであるだけでなく、タイトルを人前で言うのが恥ずかしい作品としても有名でしたね。

<概要>

彼女もいて、今風に言えばリア充な高校生活を満喫していた主人公のケンジ。
ある時、科学者の父により頭脳を美少女サイボーグ「マリリン」に移植され、その直後にケンジの体が奪われてしまいます。
マリリンとなったケンジは体を奪い返すため、「世界はあたしたちのものよ、ウッフーン軍団」を追うことになります。

ゲームジャンルは後述しますが、基本はポイント&クリック式ADVとなるのでしょう。

<タイトル>

近年の同人ゲーや低価格商品の中には、タイトルの非常に長い作品も多いです。
中には口に出して言うのが恥ずかしい物や、そもそも長くてタイトルが覚えられなかったりする作品もあります。

こういうのは、作品の販売形式とも関連するのでしょうね。
同人ゲーや低価格商品はダウンロード販売の比重が大きくなり、パッケージ版でも通販で容易に手に入りやすくなった一方で、店頭でどういう作品か吟味する機会が減ってしまいましたから。
だからどういう作品かをすぐに理解してもらうためには、タイトルで全部説明してしまえというのも、一つの有効な手法なのでしょう。

だからまぁ、今となっては本作のインパクトもあまりないのでしょうが、一昔前は非常に長いタイトルというのは、あまりなかったわけでして。
本作の長さも、当時としてはかなり長い方だったと思います。
しかも『スーパーウルトラむっちんぷりぷりサイボーグマリリンDX』ですからね。
店頭で言うのが恥ずかしい作品の代表格として、そっち方面でも有名な作品だったわけです。

<感想>

さて、本作はタイトルの頭の悪さからも伝わってくるように、いわゆるバカゲーになります。
序盤からテンションMAX状態で進むのですが、主人公のケンジ自体は彼女もいてリア充な普通の高校生です。
しかし、科学者である親父が狂っていまして。美少女の遺体を盗み出してサイボーグ化するも、頭脳を作るのが上手くいかないと。
そして目の前には、移植に適した手頃な頭脳(つまり主人公のことですw)があるじゃんってことで、主人公から脳を取り出してしまうのです。

まぁ、いきなり脳みそ姿が描写される主人公も珍しいでしょうw
そこに「世界はあたしたちのものよ、ウッフーン軍団」が現れ、ケンジの体が奪われてしまいますので、マリリンの体に脳を移植されたケンジは、体を奪いかえすため、追いかけるというわけですね。

<ゲームデザイン>

ゲームジャンルは、上記のように基本的にはP&C式ADVになります。

ジャストと言えば天使たちの午後シリーズが有名で、天午後シリーズではゲームシステムが作品ごとに簡素化されていくのですが、93・94年頃の新規作品は少し凝った方向性に路線変更しています。
ただ、あまりP&C式としては上手い作りではなかったです。
逆にバカゲーとしてのテンションを損ないかねないので、こういう作品こそシンプルで簡単な方式で良かったと思うのですけどね。

ちなみに本作は、書籍によってはRPGに分類されることもあります。
というのも、体力などのパラメーターがあって、敵との戦闘を行うからなんですね。
もっとも、戦ってレベル上げして育てるって作品ではないので、RPGとは言えないのでしょう。
したがって、戦闘要素のあるADVであるとか、ADV+RPGと言う方が正しいように思います。

<評価>

ジャストは、『天使たちの午後6』における、あのやる気のないシンプルさは何だったのかと。
『突撃!ばっこんストリート』シリーズや本作では、タイトルもいかれてますし、内容もいかれてますからね。
その次の『DEEP』はタイトルこそシンプルになったものの、バトル要素のある作品でしたし、93年から94年というのは、ジャストの中ではゲーム性に凝った時期でもあったのでしょう。
ただ、それが必ずしも凄く面白いというものでもなかったし、徒花のというか、最後にもう一度だけ輝いて見せたって感じで、ブランド側もまた従来の路線に戻してしまうのですけどね。

PC88時代は最も有名なブランドだったジャストも、PC98時代にはすっかり影が薄くなってしまいます。
本作はバカゲーでネタゲーではあるのだけれど、そんなPC98時代のジャストの作品では、一番面白い作品だったかもしれませんね。

ランク:B(良作)


スーパーウルトラむっちんぷりぷりサイボーグマリリンDX

Last Updated on 2024-10-08 by katan

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