『MESSIAH (メサイア)』は2006年にWIN用として、CORE-DUSKから発売されました。
シナリオの評判から興味を持ったのだけれど、それ以上にCARNELIANさんの新たな一面を知ることができた作品でした。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・20XX年、ヨコハマ。
主人公・拓人は、同居人でもあり同じバンドの仲間でもある遼太と、アルバイトとバンドの練習に明け暮れる日々を送っていた。
クリスマスの夜、一人の男が拓人のアルバイト先である花屋を訪れる。
誰かへの見舞いででもあるのか、男は大きな白い薔薇の花束を買い求めて立ち去って行ったが、不思議なことに男は拓人の少年の頃の隣家の住人とひどく酷似していた。
拓人に丁寧に花の名前を教え込んだ、その男に。
それ以来、頻繁に店を訪れるようになった男と拓人は言葉を交わすようになり、拓人の中には男への親近感が急速に芽生えていく。
しかし、年が明けて暫く経った頃、煌と名乗るその男が何の前触れもなく姿を見せなくなった。
微かな寂しさを覚える拓人の携帯電話にある夜、煌から連絡が入り、拓人は病に倒れたと云う彼を見舞うために、煌が好きだった花束を持って遼太と共に館を訪れる。
そこで拓人は見るのだ、忌まわしい煌の秘密を。
そして彼等は捕らわれるのだ、闇の狭間のその館に。
『この館から出たければ、私を殺すがいい』嘲笑と共に、何度も煌から向けられるその言葉。
欲望と愛情、嫉妬と寂寥、そして拓人自身が忘れ去っていた過去の忌まわしい事件。
閉ざされた空間の中で、煌、拓人、遼太のそれぞれの想いが交錯し、歪み、変質してゆく。
拓人は煌を殺すことが出来るのか、それとも──────。
降り積もる雪の上に、枯れた白薔薇の花びらが散り落ちる。
『彼』の想いを隠し去るように────────。
<感想>
本作は女性向けの、いわゆるBLゲームになります。
また、館ものであり、吸血鬼ものでもあります。
BLもの+館もの+吸血鬼ものでありつつ、それが丁寧に描写されることで独自の雰囲気を醸し出し、本作に対する高い評価につながったのでしょうね。
本来なら、そこを詳しく書くべきなんだろうけれど、個人的にはストーリーは可もなく不可もなくといった感じでして。
閉鎖空間に攻略対象キャラは二人で、どうも狭く単調に感じてしまったのです。
また、キャラがヘタレばかりなので、その点も私とは相性が悪かったのでしょう。
そのヘタレっぷりが萌えると思えれば良かったのでしょうが、まだその域には達していないものですから。
まぁ、主人公のことを想いながら一人で声を出しながら悶える男の姿は、ある意味衝撃的で笑ってしまいましたがw
やおい穴クラスのインパクトですよ。
細かい点を先に書いてしまうと、本作ではフローチャートが表示され、一度見たイベントはそこからいつでも見られるので、これは便利で良かったです。
他方で、本作は主人公と攻略対象のキャラ2人の、計3人にしか音声がありません。
魅力的な、というか脇役の方が良い味を出している作品だけに、3人以外にも音声が欲しかったですね。
さて、上記のように本作の原画はCARNELIANさんです。
一時期は絶大な人気を有していたし、個人的にも衝撃を受けたところ、本作でも凄く良かったですね。
塗りがちょっと濃いので、もう少し薄い方が良いように思いましたが、それでも十分魅力的です。
ところで、CARNELIANさんの絵は凄く好きだったものの、その一方でエロさは感じなかったのも事実でして。
好きだな、綺麗だなと思える絵と、エロいなと興奮できる絵って違うんですよね。
それでもCARNELIANさんの初期の絵は綺麗で、かつエロさも感じられたのだけれど、ゼロ年代以降の絵にはエロさを感じなくなっていました。
ましてや本作はBLゲーですから、プレイ前にはエロさは全く期待していませんでした。
しかし実際にプレイしてみると、これが妙に色っぽくて。
そもそも主人公が魔性の男でしてw
天然のフェロモンで、知らぬ間にあちこちで男共を誘惑してしまうのです。
女だったら最高だっただろうにね。
いや、男のままでも男に襲われてしまうようなキャラですから、もし女だったら年中襲われて犯されてしまう悲惨な羽目になっていたか・・・
まぁ、そんな設定のキャラが主人公なのだけれど、これが男性向けを作っていたときの女性ヒロインより色っぽいのですよ。
女性ヒロインを見ても何も感じないのに、同じ原画が描いた男性の悶える姿を見て興奮してくるとは、全く予想もしていませんでしたw
CARNELIANさんはBLの方が活き活きしているんじゃないかと、新たな側面を知った感じでした。
<評価>
総合では佳作としておきます。
プレイ前の予想とは異なる方向で楽しんだ作品であり、不満点も幾つかあるけれど、それよりもCARNELIANさんの新たな魅力に気付けただけでも、収穫のあった作品でしたね。
ランク:C(佳作)

Last Updated on 2026-02-22 by katan


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