さまぁ☆ソルト

2019

『さまぁ☆ソルト』は2019年にWIN用として、VENUSから発売されました。

前年から少しずつ公開されており、同サークルの大型企画として、少なからず期待していた作品でした。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
一流企業の優秀な社員だった主人公がある事をキッカケに退職。
社会から逃げたくなり、しばらく貯蓄を食い潰してひっそりと暮らそうと決める。
都会の家賃では厳しいと格安の物件を探す。
見つけたのは都会から離れた田舎、亜乃山。
誰とも関わらず、気持ちが前向きになるまで、ひとりで過ごすつもりで亜乃山に来たが、そこで翼、美紗緒、楓と知り合う。
思い描いていた生活とは一変。
夏休み中の3人と毎日遊ぶような生活になってしまう。
しかし、その出会いによって自分自身のことを知っていくことになる……。
再婚を断り続け、亡くした夫を想う未亡人・塔子。
息子も新しい父親は望んでいないからと生涯シングルを貫こうとしていた。
しかし、主人公と出逢い、息子がなつく姿を見て心が変わり始める。
そんな中、塔子が営む喫茶店に危機が訪れる。
そして………………。

<感想>

VENUSは寝取られ特化の同人サークルであり、そのストーリーの良さもそうですが、CGや演出にも他にはない特徴があることから、個人的には毎回新作を楽しみにしているサークルです。

さて、まずはストーリーなのですが、正直なところ、同サークル前作は、規模の大きさに反し、その内容は少し微妙でした。
それだけに、大作感の漂う本作に期待したのですが、前作と似通った部分もありますし、寝取られと言えるのかも微妙なところもあり、ハッキリ言ってあまり良いとは思えませんでした。
VENUSは、あまり規模の大きい作品よりも、コンパクトにまとめた作品の方が良い味が出せるように思います。
ちなみにストーリーに関しては、VENUSの作品が未経験の方が、既視感とか感じることもないでしょうから、楽しめるように思いますね。
そういう意味では、同サークル作品の初心者向けといえるのかもしれません。

もう一つのVENUS作品の特徴が、CGや演出になります。
本作でも、一部では良いと思える部分もありました。
しかし、本作では、これまでのVENUS独自の演出方法は控えめになり、漫画的表現を用いたCG・演出が増えました。
漫画的な表現は、それはそれで工夫のあらわれだと思いますし、芸のない作品と比べれば、十分にがんばっているといえます。
しかし、漫画的な演出というのは、他のブランドの他の作品でも、数こそ少ないものの、たまに出てきますので、本作ならではの特徴にはなりません。
VENUSには、既に他にはない魅力があるのですから、その魅力を捨ててまで、他でもあるような漫画的表現に切り替える必要があったのでしょうか。
個人的には、その選択に疑問を抱いてしまいますし、これまでの路線での進化を期待していただけに、むしろガッカリしてしましました。

<評価>

必ずしも内容に致命的欠点があるというわけではないので、VENUS作品が未経験であれば、もっと楽しめたと思います。
ただ、VENUSの作品を一杯経験してきた者としては、他の作品で十分かなとか、優先度は低いかなということで、総合では凡作と判断します。

VENUSには、他にはない魅力があるわけですから、個人的にはVENUS独自の魅力を追求していってもらいたいですね。

ランク:D(凡作)


Last Updated on 2024-08-09 by katan

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