『花咲ワークスプリング!』は2015年にWIN用として、SAGA PLANETSから発売されました。
OPが印象的で、サガプラらしい作品でしたね。
この作品から、サガプラへの意識が少し変わったように思います。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・春爛漫出会いと恋の季節に浮き足立つ世の中。
そんな世の中の色恋ムードなんぞはお構いなし。
今日も今日とて、いかに怠けるかに全力を注ぐ主人公、花咲遊真。
今年もグータライフが続くのだと思っていたのだが……
「ようこそ幽霊部へ! 今日から君が部長だよ」
幽霊部員が集う部活というなんとも風変わりな部活動。
今までそんな部活があることすら知らなかったというのに、いきなり部長にされるってどういうこと!?
「私に構わないで下さい。馴れ合うつもりないんで」
周囲と壁を作り冷たく言い放つ彼女は、一匹狼少女・不知火祈。
「私をめいいっぱい楽しませてねっ! 新部長さん♪」
俺をこのわけの分からん幽霊部に引き入れた張本人。
学園最多留年数を誇る玖音彩乃は無責任にそう言った。
「好きです。初めて会った時から! き、キモいですか?」
俺に一目惚れってどういうこと?
いきなり告白してきたこの子は琴吹ヒカリ。
「ぜったい、仕分け委員に入った方がおもしれーって。
だからウチにこいよ、な!」
俺の意思はお構いなしに引き抜きを企む、悪友の空森若葉。
いつしか周りに集まった、一癖も二癖もある女の子達。
「いい機会だ。お前も怠けてないで青春してみろよ」
はたして主人公・花咲遊真が結ばれる相手は……?
くだらなくも、かけがえのない青春物語、ここに開演!
<感想>
私のサガプラ初プレイ作品は、99年の『マリオネット ~傀儡~』でした。
当時は陵辱系の作品が多いことから、サガプラにはそういうイメージがありました。
また、2001年の『恋愛CHU!』のOP曲が話題になり、OP作成の上手いブランドという印象を抱きました。
ただ、その後少し迷走していたようで、ゼロ年代後半以降のサガプラ作品には、好きな作品も印象に残る作品もありませんでした。
もうこのブランドの作品はスルーしていいやと思っていましたが、本作のOPが良い感じだったのと、世間での評判も悪くなかったことから、プレイしてみた作品でした。
本作は、そつなくまとめられたキャラゲーであり、簡潔に説明するのは簡単なのですが、逆にきちんと説明しようとすると難しいように思います。
というのも、キャラは可愛いものの、いまいち洗練されていない印象もあります。
日常シーンは面白かったので、楽しくプレイできますが、ストーリー自体が良いというわけでもなく、個別やtrueと、進めば進むほど物足りなくなり、竜頭蛇尾な作品ともいえます。
癖がないキャラゲーなので、一般には初心者向けと言われやすいのでしょう。
たぶん多くの人が普通に楽しめる一方で、ピークがOPになってしまっている点がもったいなくもありました。
<評価>
サガプラの作品が全然楽しめない時期もあっただけに、久しぶりにプレイしてみたいと思えた作品でしたし、実際にプレイしてみても、楽しいと思えた作品でした。
少し気になる点はあったので、本作自体は佳作と言えるのでしょう。
最後に余談になりますが、本作をプレイして気になった部分がなくなり、個人的に、より満足度が高くなったのが、2020年の『かけぬけ★青春スパーキング!』だったので、
この路線で今後もがんばってもらいたいものです。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2024-09-28 by katan