傀儡の教室

2000

『傀儡の教室』は2000年にWIN用として、rufから発売されました。

『贖罪の教室』に続く教室シリーズの第2弾になりますね。

<感想>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

直接のつながりはないのですが、一応シリーズの前作として『贖罪の教室』というのがありまして。
ミステリーとして読ませるだけでなく、アダルトゲームらしくエロ、特に輪姦とかが優れており、久しぶりに凄い期待のできるライターが登場したと興奮したものでした。

教室シリーズは今作以後も続いていますし、期待をしていたって人も結構いたように思います。
でも、現状ではどちらかと言うと、いろいろやらかした感が強く、作品ごとに駄目になっていった印象が強いのではないでしょうか。
個人的には、2作目の本作の時点でおかしく思ったわけで、当初の期待とは異なり、結果的には一発屋みたいなものだったのかもしれません。

さて、具体的な内容としてはミステリー仕立てで進行します。
もっとも、随所で催眠が登場しますので、催眠モノと認識するのが一番ではないかと思います。
問題はその催眠部分なわけで、こんなことできたら世の中支配できちゃうよと言いたくなるくらい、催眠が強力かつ万能だったんですね。
ゲームなんだからリアリティばかり求めても仕方ないですが、何でも催眠で片付いてしまうとご都合主義に見えてしまいます。
終始そんな感じでしたので、ストーリーとしてはあまり良くなかったと言わざるをえないでしょう。

でも、じゃあ全く駄目だったかと言うとそうでもなくて、輪姦を中心としたエロ描写は結構良く、実用系としては十分機能していたように思います。
キャラが好みになったというのもありますが、このエロという部分だけならば前作より上なのではないでしょうか。

<評価>

そういうわけで前作のようなストーリーを求めるとガッカリですが、実用系作品として元は取れましたし、佳作ではあると思います。
ただ、作品単独ではそれなりに楽しめたものの、ライターに対する期待や次作品に対する期待も失われてしまった作品でもありました。

ちなみに、初期の教室シリーズは、纏めて『生贄の教室』に収録されてますので、興味のある方は『生贄の教室』の購入をした方がお得かと思います。

ランク:C(佳作)

 

Last Updated on 2025-01-18 by katan

コメント

タイトルとURLをコピーしました