『いつか、届く、あの空に。』は2007年にWIN用として、Lump of Sugarから発売されました。
三つ子の魂百までといったところなのでしょうか・・・
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
商品紹介・・・
これは、柔らかくゆるやかな日々に、淡い夢を見るお話。
それは、空が青く澄み渡っていた日の朝。巽の家を出た策は、この街へとやってきた。
「お前は好きに生きなさい」あの厳格な祖父にそう告げられた時、策は自分が巽の者として失格した事を理解した。
祖先が住んでいたという、古ぼけた屋敷が目の前にある。
「巽の者を代表して、誰かがあの街に行かなければならない」
祖父がそう告げた時、策は話に乗った。
<グラフィック>
最近では珍しくなった、画面全体にテキストが表示され、絵の上に覆い被さるタイプの作品です。
SFC時代のような、しょぼいグラフィックであるならば、そしてテキストが主であるという場合ならば、この手法も決して否定はしないのですけどね。
本作はグラフィックそのものは良い感じなだけに、これをテキストで覆ってしまっては、グラフィックの良さまで消されかねません。
立ち絵を動かさない時代なら構わないのでしょうが、立ち絵の動きも増やす傾向にある今日、もはや時代遅れな手法だと思いますね。
<感想>
さて、巷で噂のお朱門ちゃん初挑戦だと思っていたら、全然ちがったし・・・
『蜜柑』がデビュー作であっているのか知らないけれど、とりあえず『蜜柑』の頃から既に朱門作品はプレイしていたんですね。
数年ぶりにプレイした作品ということで、単に自分が名前を忘れていただけで。
薀蓄が多めであるとか、少し癖のある方なので、合わない人もいるのかもしれません。
巷では難解と評されることも多いようだけれど、特にひねった物語とも思わないし、必ずしも事前知識が必要な物でもないし、それほど気にすることはないのかも。
ただ、代名詞が多いとか抽象的だったりする部分もあるので、時間の取れるときに集中してプレイした方が良いとは思いますけれど。
仕事帰りの疲れた時にちょこっとでも進めようかという感じだと、ついていけなくなりかねないですから。
個人的には薀蓄のある作品も好きだし、本作のように途中で展開が大きく変わる作品も好きだし、そもそもライターの文章も自分に合う方なんで、基本的に私は朱門作品が楽しめると思っています。
ただ、今回はちょっと大事な部分の説明が不足し、大事じゃない部分の説明が無駄に厚くなりすぎたのかなと。
だから意味が伝わりにくかったり全体がチグハグに見えてしまうと。
きちんと推敲すれば化ける可能性もあったけれど、期限に合わせてとにかく提出したって印象を受けてしまいました。
<評価>
理路整然とした整合性を求める人には合わない作品ですが、雰囲気を重視する人なら楽しめるかも。
個人的にはライターのテキスト自体はわりと好きなんですけどね、ライターの過去作で十分って気もしますし、元を取ったとも言い切れないので凡作としておきます。
『蜜柑』も未完とかけたなんて言われた作品ですが、未完成癖は決して褒めたものではないので、この作品限りにして改善してもらいたいものですね。
そこを改めるだけでも飛躍的にファンは増えると思いますから。
ランク:D(凡作)

Last Updated on 2026-03-07 by katan

